入学の栞 挨拶

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入学を祝して

桜美林大学

学長 畑山 浩昭 

 新入生の皆さん、桜美林大学への入学おめでとうございます。ご家族や関係の皆さまにも、心からお祝いを申し上げます。これまでの皆さんの努力が報われ、今日の日を迎えられたことに敬意を表するとともに、学長として共に喜びたいと思います。また、遠く母国を離れて本学に入学された数多くの留学生の皆さんも心から歓迎します。

 今日は皆さんが大学生として歩き始めた記念すべき日です。新しい自分を創造する機会を与えられた素晴らしい日です。これまで皆さんを支えてくれた多くの方々に感謝しながら、自らの今後の成長を誓い、強く大きな決意をもって大学生活を始めてください。私たち教職員も、皆さん一人ひとりの勉学を支え、皆さんの夢や希望の実現に向けて様々な形で支援していきます。

 桜美林大学は多様な可能性を追求できる場所です。今現在、在籍する学生は1万人ほどいます。教職員も、常勤、非常勤を合わせると1千人を超えます。キャンパスは町田市や相模原市、多摩市、渋谷区などに複数あり、それぞれの場所で、専門的な学びや教養的な学びを実現できるプログラムを多数揃えてあります。皆さんはこれから多様な人々に出会い、様々な機会を得て、特別な学びを実現できる時間と場所を手に入れたことになります。

ただし、この恵まれた環境の中から可能性をうまく見出して、自分の興味や関心につなげ、自己を成長させるのは、他の誰でもなく皆さん自身です。大学生活という恵まれた機会を最大限に活かせるかどうかは、皆さん自身の大きな決意や強い意志、そして、継続的で積極的な行動にかかっているのです。

 大きな成功を収めた人々は、往々にして「自分の夢や希望が叶わないのは、その意志や行動を止めてしまうからである」といった意味の言葉を残しています。本学はキリスト教主義教育の学校ですが、同じように「どのような難関にあっても、希望や光を失わない」という聖句が、学びの場で頻繁に引用されます。これらの言葉は、「物事はあきらめてしまったらそこですべては止まってしまうが、困難を乗り越えながらも努力を継続していけば必ず道は開ける」という真理を表しています。

 本学のモットーは「学而事人」です。学んだことをお互いに還元することによって、人を支え、人に支えられる豊かな社会を創造することを理想としています。皆さんが本学で学び、自分の夢や希望を叶えるとともに、豊かな社会の創造に貢献できる人物に成長することを心から願っています。入学おめでとう。共にがんばりましょう。

--“Our greatest weakness lies in giving up. The most certain way to succeed is always to try just one more time,” Thomas A. Edison

--「途方に暮れても失望せず」、新約聖書 コリントの信徒への手紙二

© HIROAKI H. HATAYAMA 2018