朝礼拝12月


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賛美歌261番 もろびとこぞりて

聖書箇所 ルカによる福音書 第4章 6~8節

そして悪魔は言った。

「この国々のいっさいの権力と繁栄を与えよう。それはわたしに任せられていて、これと思う人に与えることができるからだ。だから、もしわたしを拝むなら、みんなあなたのものになる。」

イエスはお答えになった。

「『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』と書いてある。」

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イエスキリストが人間として、私たちと同じ人間の形になって、この地に誕生、降誕するわけですが、この地はすでに悪魔が支配する地。つまり、よこしまな欲望に人々が惑わされ、堕ちてしまっているところ。

この世に降誕したイエスにも、悪魔が囁くわけですね。試みにあわせる。でもイエスは、そのような誘惑にも負けず、ただ、父なる神に仕え、その言葉に従う。そして人々を、ことばを通して正しい道に導き、恐れや苦悩から解放し、自由にしていく。

私は以前、ソニーの元社長、会長であるハワードストリンガー氏と、日産の元社長、会長であるカルロスゴーン氏について、英語で論文を書いたことがあります。二人の共通点は、経営状態が非常に厳しい状態にある日本の伝統的な大企業を、外国籍のリーダーとして復活に導いたことでした。

http://dspace.mit.edu/handle/1721.1/59121

彼らはまず、事実を大事にするリーダーでした。会社の各部門の活動状況を表す細かな数字を並べ、その分析から自然に湧き出る人々の感情を拾い出し、共有し、火をつけて、改革に向けた行動プランにつなげていきました。さらに、コミュニケーションの効果を最大限発揮させる形で、会社全体の回復につなげました。

事実を確認し、思いを喚起し、人々を行動させたのです。

先日、ゴーン氏が逮捕されたというニュースに驚きましたが、悪魔の囁きに惑わされてしまったのかもしれません。絶望した時や、怒りに満ちた時などに、スキをみて悪魔は巧妙にささやきますからね。

それに乗ってしまうと。。。。。ゴーン氏の逮捕、残念です。

大学も、自分たちの大学さえ良ければ、とか、志願者さえ集まれば、などという考えではダメです。私利私欲的な発想ではうまくいきません。大学は、場であり、機会であり、そこで人々は生かされる。王道を行かねば、結局は堕ちてしまうでしょう。よこしまな思いで働いても、いいことないです。

心に太陽を、でしょうか。。。

© HIROAKI H. HATAYAMA 2018