朝礼拝5月


5月の職員礼拝 挨拶

4月から学長を拝命し、1ヶ月が過ぎたところです。学長として仕事を始めて実感しているのは、桜美林大学の規模がかなり大きくなったことです。1千人ほどの教職員が日々働いていますし、学生も1万人ほど在籍しています。先日の東京フォーラムの一番大きな会場が満杯になり、入りきれないほどで、毎年、2500人以上の学生が入学し、卒業することを考えると、かなり大きな大学になりました。

 また、経営環境も大きく変わりました。18歳人口の減少と大学進学率の向上、及び、高等教育の改革によって、ずいぶん様々な学生さんが入学するようになると同時に、学生さんや保護者の価値観もかなり変化してきました。また、デジタル・ネットワークの普及により、学内の情報が一瞬のうちに学外に出るようになったので、常に、外の世界に開かれていることを前提に、物事を考えたり、活動を行ったりするようになりました。

 学長に就任してから、毎日のように面談のアポが入ります。面談の内容は、通常業務のことではなく、問題や課題が発生し、その対応についてどうしましょうとか、そのような問題について部署としてはこのように対応しようと思いますがよろしいでしょうか、とか、現場ではどうにもできないので学長が動いてください、とか、なんとかならないでしょうか、など、ほとんど問題課題の対応に関することです。学長はすべての責任を最終的に負うので、その判断と決済、及び、実際の行動が重要になることを考えると仕方がないことかもしれません。

 もちろん学則や規定等で対応することも大事ではありますが、それよりもむしろ、私たちひとりひとりが大学の全体的な目的や理由を共有し、それを実現するために日々、現場としての努力を続けることが大事ですし、また、ひとりひとりが心の内に規範を有して、直面する問題や課題について、その規範に照らし合わせて行動することも重要だと思います。創立者の清水安三先生もさまざまなことの取り組んで、偉業を重ねられましたが、バイブルに書かれていることや神様を自分の心の中において、うまくいけば感謝し、うまくいかなければ、それも神の御心であると悟りながら、努力を続け、思いを実現されたという話がいたるところに残されています。

 これは桜美林の強みでもあります。強い信仰とあきらめない気持ちがあれば、努力し、継続する結果必ず計画は達成されるという経験を積み重ねるわけです。

 日曜日に聖日礼拝に出席すると、司会の方が必ず、牧師の先生の説教を通して神様の御心を聴くことができますようにというお祈りがなされますが、私は今日は出てくる前に、家で、猫の鳴き声を通してどのような話をすればよいかを考えてきました。これから何回かお話する機会があると思いますので、次回はまた別の話をしようと思います。

 今日も一日感謝して、感謝されて、それぞれの場で頑張りましょう。

ありがとうございました。

 

© HIROAKI H. HATAYAMA 2018