草の根プロジェクトでは、これまで実施してきた5つのアウトリーチ教育プログラム(現在休止中)に加え、2020年9月より新たに「草の根オンラインワークショッププログラム」を開始します。これは、オンライン会議システムを用いることによって、本プロジェクトと学習者の接触を避けつつ、ヒトやモノのリソースを活かした学びを提供するものです。
これまで、本プロジェクトでは、一般的な教育現場ではみられないユニークな教育資源として、ヒト(本学学生・エデュケーター)、モノ(世界各国の実物資料)を体験的に活用し、地域の教育現場に貢献する仕組みとしてアウトリーチ教育プログラムを実施してきました。新型コロナウィルス感染症の流行以前は、学習者とのさまざまな形での交流、実物資料を直接手に取り行う多様な体験活動を実現することで、異文化体験を作り出し、普段は難しい特別な学びを提供することに取り組んできました。しかし、これらの活動は密集・密接を伴うものです。そこで、2020年2月下旬からこうした従来型のアウトリーチ教育プログラムは休止しています。
「草の根オンラインワークショッププログラム」では、オンライン会議サービスで本プロジェクトとご依頼元をつなぐことで、そうした直接的な接触をすることなく、豊かな教育リソースを活用した学びを提供いたします。また、事前の打ち合わせも対面ではなく、オンラインで行うこととします。これにより、感染予防というメリットに加えて、実施に際しての地理的な制約が解消されます。
これまでの直接的なコミュニケーションや体験を重視したアウトリーチ教育プログラムでは、実施可能な地域が本プロジェクトが容易に訪問することができる東京都や神奈川県を中心とした範囲に限られていました。一方、新プログラムではお問い合わせや打ち合わせから実施まで完全にオンラインで完結させることによって、こうした制約が取り払われます。ネットワークや機器の環境が整う現場であれば、これまでは困難であった遠方からの依頼にも対応することが可能となります。そこで、この新しいプログラムは期間を限定することなく、新型コロナウィルスの流行が終息した後も継続して公開し、ご依頼に対応していく予定です。
ご関心をお持ちの方はぜひ、「草の根オンラインワークショッププログラム」のページもご覧ください。ワークショップの内容をパッケージ化した4つのメニュー、必要な環境、お問い合わせフォームを掲載しております。より詳しく知りたい、ご依頼を検討したいという方はぜひ、お問い合わせください。