国際学生訪問ワークショッププログラム

留学生一人ひとりの声に耳を傾けて 他者と共に生きるヒントを学びます

このプログラムは、草の根プロジェクトの留学生がエデュケーターとともに地域の教育現場を訪問し、双方向のコミュニケーションを重視したワークショップ形式で教育活動を実施するものです。

 このプログラムで実施するワークショップでは、留学生一人ひとりの多様な背景に着目し、文化の多様性を知ること、そしてそうした多様な背景を持つ人々と共に生きるための手段として「聴く」、そして「協働する」ことを体験的に学ぶことをねらいとしています。そのため、伝統芸能を披露したり、伝統文化や外国語を教えるためのレクチャーは行いません。

 草の根プロジェクトは「母国でどのような生活を送ってきたのか」「なぜ日本に留学しようと考えたのか」、そして「今何を考え、どんな日々を送っているのか」といった留学生一人ひとりの個性や、彼らの文化的背景をさまざまな活動を通して知ることにより、多様な人々と関係を作りながら生きていく上で、何が必要か学ぶことができると考えています。

 このプログラムのワークショップでは、そうした留学生一人ひとりのあり方や日本との関係を、参加型のクイズやゲーム形式の楽しいアクティビティなどによって紹介し、異文化と共に生きることについて学ぶ場を提供します。

このプログラムは、参加者の年齢や人数によって内容をアレンジすることが可能です。小学生が対象であればより活動的に、そして参加者の年代が留学生と近い場合には、少人数(留学生1名に対し参加者4〜5名程度)にすることで深い対話を促すワークショップにすることができます。例えば、高校生が対象であれば、今まさに異文化に飛び込み学んでいる留学生が、各自のライフヒストリーを伝えるワークショップが可能です。異文化で生活し、学ぶ、という選択をした留学生との交流は、キャリアについて見つめ直す新たな視点を提供することになるでしょう。

2019年度より、本プロジェクトが訪問してワークショップを実施するアウトリーチ教育プログラムにおいて、学習者の発達段階や環境等に応じたパッケージメニューを用意しています。これは、ワークショップの内容や所要時間、対象人数等を具体的に示し、事前に各現場のニーズや事情に応じて検討しやすくするためのものです。メニューは今後随時追加していく予定です。以下の画像をクリックすると詳細をご覧いただけます。

FAQ

国際学生訪問ワークショッププログラムに関して、よく寄せられるお問い合わせをご紹介します。依頼をご検討される際には、ぜひご一読ください。

Q.どんな人が訪問してくれますか?

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A.本学留学生(学群・交換留学・別科)で、「こどもたちのために」という思いで本プロジェクトに集まったメンバーです。出身、母語、日本語力・日本語学習歴、専攻、関心、年齢など、背景は多様です。彼らと共に学校教育経験のあるエデュケーターが訪問し、ワークショップを実施します。※国籍や言語の指定、特定の個人の指名、留学生のみの派遣はお受けしていません。

Q.日本語は上手ですか?

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A.活動はすべて日本語で行います。参加する留学生の日本語力や日本語学習歴は、さまざまです。だからこそ、リアルな異文化コミュニケーションが実現できます。子どもが言語・文化の異なる他者へ耳を傾け協働する力を育てるチャンスです。準備・練習、実施までエデュケーターが指導するので、ご安心ください。

Q.だれが活動内容を考えますか?

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A.エデュケーター(子どもの国際理解教育を専門とする教員)です。現場や対象の子どもたちと訪問予定の留学生の特徴を活かしたワークショップ(参加・体験型の学び)を考えます。そして、留学生メンバーと半月以上、準備・練習を積み重ねます。「なるほど!」に満ちた楽しい学びを留学生とエデュケーターが実現します。

Q.伝統芸能や言語指導などをやってもらえますか?

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A.国の紹介や質問に答える講演者・解説者、伝統文化のパフォーマーや言語指導者といった特別な存在ではなく、ひとりの人間として出会うこと。その結果、子ども自らがその国・地域、言語に興味を持ち、異文化・異言語に目をむけてほしいと考えています。子どもたちの学びのきっかけづくりを目指しています。

Q.継続的に来てくれますか?

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A.大学授業や卒業・帰国により、同じ学生が継続して訪問することは、難しいです。メンバーは学期(春4-7月/秋9-1月)で入れ替わります。新しい出会いは子どもたちに新たな学びをもたらすでしょう。1997の設立時より続く、リレーのような留学生のつながりが国際学生訪問ワークショッププログラムです。

Q.依頼するのに必要なことはありますか?

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A.まずは本プロジェクトで打合せをさせていただきます。対象となる子どもたちの実態や特徴、活動のねらい、いつ・どこで・何を・どのようにしたい/できそうかなど、考えや思いなどを共有することから始めます。その際、必要に応じてお願いしたいことを具体的にお伝えします。訪問にかかる費用(交通費ほか)はご負担いただきます。

これまでに実施した
国際学生訪問ワークショッププログラムの報告・留学生の活動に関する記事

このプログラムでどんなワークショップができるのか参考にぜひご覧ください。

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