【活動報告】綾瀬市「あやせフレンドシップキッズ」を支援しました

桜美林草の根国際理解教育支援プロジェクトは、2021年度綾瀬市・ 米軍厚木基地(正式名称:厚木海軍飛行場)の交流事業に携わりました。神奈川県綾瀬市こども未来課より直接ご相談をいただきました。

2021年度の代表児童「あやせフレンドシップキッズ」(以下、キッズ)となった同市小学生を対象に、本プロジェクトが米軍基地内の小学生との交流活動にむけた研修講座の企画・実施を行っています。また、キッズ研修講座を含む、同市の本事業全体の企画・実施についても、こども未来課のみなさんへ助言・指導等を行うことで支援しています。

オリジナルのコースデザイン

キッズは同市在住・在学中の小学4~6年生で、同事業への参加を希望した子どもたちによって構成されています。彼らは小学校も地区も異なり、もともとは全く互いを知らない子どもたちです。私たち草の根プロジェクトの役割は、そんな子どもたちが同事業における「協働のなかま」として関係性を構築することです。そして、米軍基地内の子どもたちとの交流活動を目指し、キッズの協働の土台づくりをすることです。

すで公開している本プロジェクトのワークショップ・メニューに組み込んでいるさまざまなアクティビティ、そして、発達段階に応じた学びづくりのノウハウを活かし、この事業のためのコースデザインを行いました。

完全オンライン×リアルな対面=協働の学びづくり

同講座の講師であり、ワークショップのファシリテーターである草の根プロジェクトのエデュケーターはキャンパスから、毎回数名ずつ参加する学生メンバーたちは国内外の各自宅から、それぞれオンライン(Zoom)で連携しながらワークショップを展開していきます。一方、キッズたちと同市担当職員のみなさんは市役所に集い、オンラインで私たちとつながります。ファシリテーターと学習者が別々の形態による参加により学びの場を形成する新しいスタイスです。

一方、本プロジェクトへの依頼者である事業の主催者はどうでしょう。従来実施してきたような完全対面での訪問型プログラムとのきとは異なり、全面的に学習環境づくりを支える重要な役割を担っていただくことになります。そのため、同市担当者と私たちたちは、昨年度末よりオンラインによる打合せや学習環境づくり(機器の準備や設営リハーサル等)を重ね、頻繁にコミュニケーションをとってきました。このような新しい形態によるワークショップは、現場の担当者間での連携は言うまでもなく、さらにそれを土台にして、その上に私たち草の根プロジェクトとの連携も求められます。結果として、学びづくりをする現場の力、現場と私たちとのコミュニケーションと連携の力が伸びるのではないかと思います。

サイドストーリー

学校教育や社会教育、自治体のみなさんから教育活動のご依頼をいただき、その実施にむけて、私たちは時間をかけて丁寧に学びづくりをしています。ここではちょっと視点を変え、裏側の物語もご紹介しましょう。草の根プロジェクトは、何を大切に活動を企画しているか、どのように現場へ支援しているか、学習者へどのような働きかけをしているか。イメージしていただけるかと思います。

パンデミックで前途多難…しかし、あきらめない!

同事業は、その一歩を踏み出そうとしたタイミングで今般の新型コロナ感染症の世界的な大流行が始まり、2020年度は残念ながら実施を断念するほかなかったそうです。

パンデミックにより、今年度も同市と厚木基地の双方の子どもたちは、実際の訪問を通じた交流活動はできません。 オンラインでの活動実績を重ね始めていた私たちは、こう提案しました。 「オンライン会議サービスを活用したらどうでしょう」。ところが、さまざまな事情により、子どもたちがリアルタイムで顔を会わせることができないというのです。さらに、学校教育のスケジュールも異なるため、協働事業として進めるには時期的な制約もあります。昨年度も含め、これまでの実績もまだない同市は、頭を抱えているような状況でした。

このような困難な要素がいくつもあるなかで、私たちに白羽の矢がたったというわけです。私たちは、草の根プロジェクトだからこそできることで支援したいと考えました。「隣人を助けたい」というのは桜美林スピリットです。国や立場を超え、パンデミックの中でも「子どもたちに健やかに心豊かに学び育ってほしい」という共通の願いを持った人たちを私たちは応援しようと考え、この綾瀬市の事業を引き受けることにしました。

勇気あるキッズ!みんなで「私」をたたえよう

同事業の情報を保護者と見つけて参加した子、きょうだいでそろって参加する子、自ら市役所に申込みの電話をかけた子、11名集まりました。どの子もみんなキッズとして活動することに希望を持ち、興味や好奇心がいっぱいです。

しかし、子どもたちは学校も学年も違えば、互いに顔見知りの親しい関係ではありません。 そのため、最初はみんな緊張した面持ち。それは画面越しでも分かるほどです。
みんな体も心もこわばっていました。

私たちは、まず、このキッズの子どもたちを褒めたたえました。こんなに大変な状況のなかで「キッズをやってみたい」と思い、実際に応募して今ここにいること。それは、とても素晴らしい勇気だと思います。自分の外にひろく目を向け、心をひらこうとしている。「私はすごいんだ!自信を持って活動しよう」という気持ちを一人一人に持たせたいと考えました。

また、不安や不自由を伴う現在のような状況において、子どもたちの背中を押してくれた保護者、このような機会の実現にチャレンジしている綾瀬市のみなさんにも敬意を表しました。そして、「子どもも大人もみんなで協力して、今の私たちだからこそできる最高の活動にしていこう」と伝え、この思いを共有することから始めました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です