【報告】3/3(日)新宿区主催「東京2020オリンピック・パラリンピック500日前記念イベント」で世界の遊びと衣装の出張博物館を実施しました

「2020年東京五輪開催まであと500日!」という日をひかえた2019年の桃の節句。東京都新宿区では、東京2020オリンピック・パラリンピック500日前記念イベント「新宿から世界へ」 が開催されました。その中の一角で、世界の遊びと衣装の出張博物館を実施しました。

数日前の暖かな陽気とは一転、その日は冷たい雨が降り続く一日となりました。そんなあいにくの天気にもかかわらず、私たちの出張博物館には終日たくさんの方々が訪れてくれました。その数、おそよ300名!

今回はイベント会場のひとつ、地元の小学校の体育館内に割り当てられた、わずかなスペースでの展示となりました。また、周りでは、多種多様な体験コーナーのほか、著名アスリートによるスポーツ体験・レッスンなどが次々と催されました。悪天候も重なり、常に参加・見学する子どもや保護者、イベント運営スタッフ、取材関係者など、あらゆる人で会場はにぎわい、大混雑の状況でした。 そのため、予定していた展示レイアウトの変更も必要となり、いつもの出張博物館にくらべると、環境的には快適な空間であったとは決して言えません。

韓国のすごろく「ユンノリ 」

しかし、この日、草の根プロジェクトの小さな博物館に立ち寄ってくださった方々は、みなさん目をきらきらと輝かせ、笑顔があふれていました。世界各地のさまざまなけん玉で遊ぶうちに、寒さでかじかんだ手はいつの間にかあたたかくなっています。 冷たく固い体育館の床も、インド・モンゴル・韓国のすごろくを囲んでいると、まるで自分や友だちの家で遊んでいるような心地よいに感覚になります。色とりどりの帽子や民族服は、見ているだけで心が弾み、しばらくすると、手にとってかぶってみたり、体にあててみたりして、あっという間に撮影会が始まります。こんな光景は、私たちが各地で開催してきた出張博物館と同じです。

草の根プロジェクトは、アウトリーチ教育を開催する現場のみなさんにご協力をいただきながら、予定していた環境・条件に突然変更が生じた場合でも、これまでの経験とチエ・ワザを駆使して対応し、そのときできるベストを尽くします。

インドのすごろく「へびとはしご」(手前)、モンゴルの「シャガイ」(奥)

今年度の世界の遊びと衣装の出張博物館の開催は、おかげさまですべて終了しました。各開催地のご依頼者・関係者、来場者のみなさま、どうもありがとうございました。2019年度もいろいろな地域・現場で、たくさんの笑顔と学びが生まれるお手伝いができれば嬉しく思います。

*世界の遊びと出張博物館をはじめ、各種ワークショッププログラムについて、来年度のご相談がすでにたくさん寄せられています。ご関心がおありの場合は、お早めにお問合せください。