10月の町田・相模原における公開型アウトリーチ教育プログラム実施報告

対面型プログラムの再開が本格化〜「世界の遊びと衣装の出張博物館プログラム」を4年ぶりに学外で実施〜

草の根プロジェクトは2023年10月に町田・相模原の公共施設などにけるイベントで世界の遊びと衣装の出張博物館プログラムを2回、実物体験ワークショッププログラムを1回実施しました。

 学外で地域の方に公開する対面型のアウトリーチ活動は、コロナ禍以前の2019年以来4年ぶりとなりました。特に、実物資料のハンズ・オン展示が魅力である世界の遊びと衣装の出張博物館プログラムは、接触をさけるため写真やパネルの展示を参加するための代替手段としていました。しかし、10月のこれら3つの現場における活動ではいよいよ本格的に対面で行う豊かな体験型・参加型のアウトリーチ活動を学外においても再開することができました。各会場の様子を写真でご紹介します。

10月1日(日)さがみはら国際交流フェスティバル

入口に掲示した出張博物館のタペストリー
世界のけんだまのハンズ・オン展示

10月15日(日)ユニコムプラザまちづくりフェスタ

ワークショップで使用した世界のけんだまコレクション
参加した子どもたちが作ったブラジルの「チクタク」を模したけんだま

10月21日(土)第25回ゆうゆう版画美術館まつり

世界の民族衣装・帽子のハンズ・オン展示

広い壁面を活用し、衣装の特徴が一目でわかる展示ができました。

これでようやく本プロジェクトが培ってきたリソース最大限に活かし貢献することができるようになったと実感しています。 いずれの会場でも、小さな子どもたちから年輩の方まで幅広い世代の方が足を運んでくださり、学生ファシリテーターとエデュケーターでお迎えすることができました。これらの行事は地域に根付いた恒例行事となっており、特にさがみはら国際交流フェスティバルに本プロジェクトは10年以上前から参加しています。来場された方の中には出張博物館を行事の一部分として覚えていらっしゃる方もいらっしゃり、本プロジェクトもまた根付いていることを確認することができました。また、10月中に比較的近い現場で集中的に実施したことから、1回目で「楽しい!また来たい!」と本プロジェクトのファンになってくださった家族連れの方が、別の会場で行うワークショップにも参加され嬉しい再会をすることもできました。

 現在活動している学生ファシリテーターにとっては、地域に公開して行う対面型のアウトリーチ活動は今回が初めての経験となりました。さまざまな来場者の方と現場で出会い、その体験をサポートする活動は刺激に満ちた成長の糧になることでしょう。 今後も依頼に応じて学外で世界の遊びと衣装の出張博物館プログラムや各種のワークショッププログラムを随時実施します。本学と地域の方とをつなぐユニークな学びの場をつくり、同時に学生もその場づくりに携わり学而事人を実践する機会とすることで学内外の教育に貢献したいと考えています。