【報告】大盛況に終わりました!世界の遊びと衣装の出張博物館

さる10月1日、第21回さがみはら国際交流フェスティバルが開催されました。気持ちのよい秋晴れのなか、大勢の来場者で会場はにぎわっていました。桜美林大学では、同フェスティバルの会場のひとつとして第二国際寮の一部を提供しています。私たち草の根プロジェクトはその会場を担当し、多くの方に異文化を楽しんでいただける「世界の遊びと衣装の出張博物館」を開催しています。

インドネシアのコマを回す子どもたち

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10月1日(日)にさがみはら国際交流フェスティバルで出張博物館を開催します!

10月1日(日)に桜美林大学第二国際寮で開催する、世界の遊びと衣装の出張博物館が2日後に迫りました。今日はその準備です。

当日展示する世界各国のコマやけんだま、ボードゲーム、民族衣装などを梱包しました。今回はコマが10カ国の21点、けんだまが8カ国の20点、ボードゲームは、3カ国の6点、民族衣装は帽子も合わせ40点ほど展示します。どんなものがあるのかは当日のお楽しみ。今回初めて登場する遊び道具もありますので、ご期待ください。

民族衣装をスーツケースに梱包しました。

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10/1(日)に世界の遊びと衣装の出張博物館を開催します!

草の根プロジェクトは、毎年秋に相模原市淵野辺で開催される「さがみはら国際交流フェスティバル」で世界の遊びと衣装の出張博物館プログラムを実施しています。今年は相模原市教育委員会からの後援を頂き、10月1日(日)に本学第二国際寮で開催します。草の根プロジェクトの出張博物館は、世界各国のこまやけんだま、すごろくなどのボードゲームを実際に遊んで体験できるほか、さまざまな民族衣装を試着して写真撮影などをすることもできます。参加費無料・入退場自由です。どうぞご家族・お友達と遊びにお越しください。

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帰国する留学生が実物資料を寄贈してくれました。

桜美林大学はかねてより2期制で、9月入学(留学)生もいます。同時に、この時期は卒業や留学終了の時期でもあります。昨年9月より本プロジェクトのメンバーとして1年間活動したリンさん(ベトナム・ハノイ、ハノイ大学大学院生/留学生別科生)が帰国を前に、母国ベトナムの民族楽器と木版画を寄贈してくれました。 “帰国する留学生が実物資料を寄贈してくれました。” の続きを読む

世界の実物体験ワークショップP+出張博物館P さがみはら国際交流ラウンジお茶会(夏休み子どもスペシャル)

「もどり梅雨?」と言われる雨模様の涼しい日が続いていましたが、蝉の声が復活してきた今日この頃。8月も残りわずかとなりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さがみはら国際交流ラウンジでは、日本人と外国人(外国につながる人)との交流の場「お茶会」を毎月定期的に開催されています。このたび、同ラウンジより協力開催のご依頼を頂き、「お茶会-外国人との交流広場 ”休み子どもスペシャル”」と題した会を、先週末8/20(日)に行いました。今回は、日本や外国につながる多様な子ども・保護者や家族が集い、私たちの持つ世界の遊び道具や民族服、そして楽器などをみんなで楽しく体験できるような場づくりをしました。

参加者全員で世界の遊び道具や衣装、楽器を体験して楽しみました。

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【報告】世界の実物体験ワークショップP④町田市立忠生小学校サマースクール

7月26日(水)に町田市立忠生小学校のサマースクールで世界の実物体験ワークショププログラムを実施しました。忠生小学校のサマースクールで行うのは今回で2回目です。今回低学年と高学年で共通して取り上げたのが、7月に実施した他の活動でも使用している「へびとはしご」です。高学年では、加えて「パチシ」も紹介しました。また今回は体験するだけでなく、自分だけの「へびとはしご」のすごろく板を作成しました。 “【報告】世界の実物体験ワークショップP④町田市立忠生小学校サマースクール” の続きを読む

【報告】世界の実物体験ワークショップP③相模原市立向陽小学校サマースクール

7月25日(火)に相模原市立向陽小学校のサマースクールで世界の実物体験ワークショッププログラムを実施しました。向陽小学校でのワークショップは今年で4回目となりました。今年は低学年では、インドのすごろく「へびとはしご」を遊び、高学年では世界のコマとけんだまの体験を行いました。

へびとはしごのルールを解説中

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【報告】異文化協働体験ワークショップ P② 草の根プロジェクト主催ワークショップ”世界の学校”

梅雨が明け、いよいよ夏本番となりました。小中高校ではすでに夏休みですが、その最初の週末7/22(土)、「世界発見こども広場」夏のスペシャルプログラム『世界の学校』を開催しました。これは相模原市教育委員会から後援を頂き、草の根プロジェクト主催で行う異文化協働体験ワークショッププログラムです。

楽しいクイズでふるさと紹介
留学生といっしょにインドすごろく「パチシ」

3年目の今回は、韓国・中国・台湾・モンゴル・ベトナムの留学生による学校文化クイズ、インドのすごろく体験と工作の2部構成。前半のクイズには、参観された保護者のみなさまも参加してくださり、会場が一体となりました。後半のすごろく体験では、留学生と子どもたちがグループとなり、遊び方を理解して実際に対戦しました。その後、本物をまねたすごろくボードを助け合いながら作ることができました。

インドすごろく「パチシ」を学ぶ子どもたち

すごろくの遊び方は、日本人学生メンバーが紹介しました。実は、この日のために半月ほど練習を重ねてきました。年齢幅が大きく発達段階が異なる小学生を対象にする場合、語彙や表現などのことば選び、話すスピードや間の取り方など、あらゆる工夫が必要です。草の根プロジェクトが目指すのは、すべての参加者が楽しく学べるように、まるで対話をしているようにインタラクティブな伝え方をすることです。留学生も日本人学生も、そのようなパフォーマンスに努め、練習・実践しています。くいいるように学生たちに注目し、耳を傾け、元気よく反応してくれる子どもたちにも助けられ、学生たちは本番で練習の成果を発揮することができました。

緊張の面持ちでやってきた子どもたちも次第に笑顔がこぼれ、帰るころにはすっかり打ちとけ、交流した留学生や日本人学生と握手やハイタッチをしたり、名残惜しそうに声をかけあったりしていました。「はじめは緊張していたけど、だんだん楽しくなっていった!」と、ふりかえりの会で話してくれる子どもたちもいました。「実はお兄さん・お姉さんたちもおなじ。みんなのおかげで楽しかったよ。」ありのままに自分自身をふりかえり、表現してみんなで共有する。とても大切な学びの活動であり、共生の一歩だと思います。

「世界発見こども広場」と題して行うこのワークショップは、本プロジェクト主催の教育活動で、通っている小学校や地域・地区を問わず、ひろく参加を呼びかけて行う特別版です。普段は、児童館や放課後こども教室、地区子ども会、課外活動(PTA行事、学校こどもまつり等)といった社会教育のみなさまにご協力をいただき、それぞれの現場で開催しています。「ぜひ、うちでも!」とご興味をお持ちになった方は、お気軽にお問合せください。

次回は10/1(日)に「世界の遊びと衣装の出張博物館プログラム」を予定しています。会場は桜美林大学第二国際寮(淵野辺駅南口より徒歩約3分)です。こちらは、年齢・学年等を問わず、みなさんご参加いただけます(定員なし・申込不要・入退場自由)。お友だちやご家族、みなさまお誘い合わせのうえ、お気軽にご来場ください。

【報告】2017年7月12日(水)に「博物館教育論」実物体験ワークショッププログラムを実施しました

7月12日(水)に、桜美林大学で開講されている「博物館教育論」で、世界の実物体験ワークショッププログラムを実施しました。博物館教育論は、博物館学芸員資格を取得する上での必修科目で、担当の石渡尊子先生からのご依頼で2010年度から学期末に実施しています。
博物館教育論では、総合的な学習の時間等における学校と博物館の連携(博学連携)が今日的な課題として取り上げられており、授業では、始めにその実例として草の根プロジェクトのアウトリーチ教育プログラムの紹介をレクチャーで行いました。さらに、実物資料を活用した教育活動の実際を理解しやすいよう、履修者全員を対象に実物を使用したアクティビティを行いました。
前半のレクチャーでは、草の根プロジェクトが持つ教育リソースであるヒト、モノ、チエ・ワザや、それらを教育現場で活用するためのアウトリーチ教育プログラム、さらにモノを用いるプログラムとして特に「世界の実物体験ワークショッププログラム」について詳しく紹介しました。そして後半は、実際にワークショップの中で行なっている、実物を活用したアクティビティを学生に体験してもらいました。
今回行ったのは、世界の多種多様なコマを用いた「触察」と「協働」のアクティビティです。
始めに、全員を3〜4名のグループに分け、各グループに「ファインダー」という役割を受け持つ人を1人決めます。
次に全員がアイマスクをします。それから、各グループに一つずつコマが与えられます(参加者にはコマだということは知らされません)。グループ内でファインダー以外が1人ずつ交代でコマを「触察」します(話をすることも禁止です)。全員がコマを触察した後に、コマは全て集められテーブルの上にランダムに並べます。その後に全員がアイマスクを外します。
それから、触察した人はファインダーに、自分が触れたものに関する情報を伝えます。ファインダーは、グループの仲間から得た情報を頼りに、該当するコマをテーブルに並べられたコマの中から探し出します。
ファインダーは、触察した仲間からの情報をもとに観察して探します。
ファインダーは探し出す時にコマに触れることはできません、またその間にファインダー以外の人はテーブルの反対側を向き、コマを見ることができません。
ファインダーは、仲間から聞いた形や大きさ、感触などの情報をもとにコマを観察して探し出しますが、どれか分からない時にはグループに戻って聞き直したり、自分の考えについて確認したりすることができます。
触察した人は、ファインダーが選び出すまで反対側を向き、物を見ることができません。
このアクティビティは、「世界の実物体験ワークショップP」や「異文化協働体験ワークショップ」でこれまでにも実施しており、今回の授業では約40名の学生を対象に実施しました。ファインダーがコマを選び出した後は、全員で集まり答え合わせです(ここで触察した人も初めてテーブルに並べられたコマを見ることができます)。ファインダー1人ずつに何を選んだのか、なぜ選んだのか聞いていきました。そこで同じグループで触察した仲間も自分たちの情報の伝え方について振り返ります。
ファインダーに1人ずつ選んだ物とその理由を聞いていきます。
その後は、さらにグループごとに触察したコマの回し方を考え、実際に回すことに挑戦します。それぞれのコマは、回し方さえ分かれば練習はほとんど不要ですぐに回すことができます。グループの仲間同士でアイデアを出し合い、試行錯誤しながら取り組みます。このアクティビティでは、実物を材料にした協働的なタスクによってグループ内のコミュニケーションをつくりだします。そのプロセスで客観的、具体的な情報の伝え方や聞き方や他者との関係のつくり方など多くの気づきを促します。また、世界各国のコマに触れ、回し方を考えることでさまざまな側面から多様性に気づくきっかけにもなります。
コマの回し方をグループで考えて回します。
最後にコマの回し方を紹介した後には、実物を活用することによって、参加者にどのようなアクションを促すことができるのか解説しました。学内外の教育現場と連携した草の根プロジェクトによるユニークな教育活動を、レクチャーだけでなく実体験を含めることで理解し、教育現場における実物資料の活用の可能性について考える参考になればと思います。

【報告】異文化協働体験ワークショップ P① 青梅市国際理解講座

青梅市教育委員会のご依頼を受け、先週末7/8(土)に同市内の小学校5年生から高校生までを対象にワークショップを実施しました。
ワークショップに参加したモンゴル、中国、ベトナム、台湾からの留学生メンバー
同市国際理解講座での授業は3回目ですが、今年度はモノ(世界のコマ)をリソースとした異文化体験学習、そして先日の留学生との協働学習の2日間の構成で行いました。未知のモノやヒトとの出会いと協働を通じ、子どもたちは異文化を理解・尊重するとはどういうことか学びました。
イントロダクションで子どもたちともねらいを共有しました。
午前(5年生26名)・午後(6年生〜高校生40名)のクラスとも、留学生メンバーによるクイズ形式の学校文化紹介を通し、子どもたちに文化の身近さとその多様性を伝えました。また、両クラスとも留学生とのふれあいとリアルな異文化コミュニケーションを体験できるアクティビティをそれぞれ組み込みました。子どもたちは楽しみながらも真剣に活動していました。帰り際には、掲示していたふるさとの料理や日本でのカルチャーショックについて、熱心に留学生メンバーへ尋ねてくれる子どもたちの姿が印象的でした。
「触察」ゲームで、触察した物の形を子どもたちが留学生に伝えます。
言葉やジェスチャーを工夫してコミュニケーションします。

この日に現場デビューしたメンバー、今春から経験を重ねてきたメンバー、1年以上の経験豊富なベテランメンバー。そんなちがいを感じさせない素晴らしいチームワークでした。彼らの姿から多くの人に「相互理解」や「協働」の大切さや楽しさを感じてもらえたらと思います。

メンバーみんなで協力して会場づくり
リハーサル 真剣です