草の根プロジェクトは、2024年4月から5月にかけて世界の実物体験ワークショッププログラムを14回、異文化発見キット貸出プログラムは4回実施しました。この記事では、本学リベラルアーツ学群の必修課目を対象に行っているワークショップと、今年で四年目となった綾瀬市日米小学生交流事業あやせフレンドシップキッズの体験ワークショップを中心にご紹介します。
学内
5月を中心に毎年行っているのがリベラルアーツ学群の必修科目である「リベラルアーツセミナー」へ協力です。今年度は12日間に渡り1日2クラスずつ受け入れるワークショップの日程を用意し、申し込みを先着順で受け付けました。最終的に計24クラス分の参加枠は全て埋まり、329名の新入生がワークショップに参加しました。
リベラルアーツセミナーを対象とするワークショップでは2つの目標を設定しています。まず一つは、入学してまもない新入生のクラスメイト同士の相互理解を促進し、アドバイザーである先生を中心にそのクラスを安心して参加できる学習コミュニティとすることです。そして、もう一つが「リベラルアーツセミナー」において学習課題として取り上げられている「批判的思考」について体験的に学ぶ、ということです。
今年度のワークショップでは、トルコのコマとインドネシアの竹製楽器「アンクルン」を活用したアクティビティを中心に構成しました。始めは緊張して見えた表情も、最後にアンクルンの合奏を披露し合う時にはみなさんが笑顔で拍手を送り合う姿が見られました。参加した新入生一人ひとりが有意義な学生生活を送る一助となっていることを願います。 このほか、学内では「生涯学習概論」においても学習形態としての「ワークショップ」を学ぶワークショップを実施しました。
学外
学外では、今年で4年目となる綾瀬市のあやせっ子日米交流事業「あやせフレンドシップキッズ」の8月の本格的な開始を前に、事前説明会を兼ねたワークショップを行いました。本プロジェクトは、「交流とは何か」を出発点に、人間のコミュニケーションのしくみやあり方、人や文化の多様性などをキッズたちが学ぶワークショップ型事前研修の企画・実施を同事業において行っています。 昨年度は対面型の活動を再開させることができ、本プロジェクトのワークショップだけでなく、厚木基地内の小学生との交流も活発に行われています。
今回のワークショップでは、通常行うアクティビティに加えて、昨年度経験した小学6年生に参加を依頼し、実体験をもとに対話形式で活動内容を今年度の参加希望者に紹介してもらいました。今年度のあやせフレンドシップキッズは8月から9月にかけて本プロジェクトによる事前研修を行った後、年度末にかけて複数回日米の小学生の交流活動が行われる予定です。