草の根プロジェクトは、2025年4月から5月にかけて世界の実物体験ワークショッププログラムを14回、異文化発見キット貸出プログラムを2回実施しました。計300名以上の新入生を対象に行った本学リベラルアーツ学群の必修科目「リベラルアーツセミナー」と、今年で5年目となったあやせフレンドシップキッズの体験会の様子をご紹介します。


リベラルアーツセミナー

5月を中心に毎年行っているのがリベラルアーツ学群の必修科目である「リベラルアーツセミナー」へ協力です。今年度は12日間に渡り1日2クラスずつ受け入れるワークショップの日程を用意し、申し込みを先着順で受け付けました。最終的に計23クラスからの申し込みを受け付け、332名の新入生がワークショップに参加しました。
リベラルアーツセミナーを対象とするワークショップでは目標を2つ設定してデザインしています。まず一つは、入学してまもない新入生のクラスメイト同士の相互理解を促進し、アドバイザーである先生を中心にそのクラスを安心して参加できる学習コミュニティとすることです。そして、もう一つがリベラルアーツ学群において大切なリベラルアーツそのものについて体験的に学ぶ、ということです。
今年度のワークショップでは、インドネシアの竹製楽器「アンクルン」を活用し合奏をゴールとする課題解決に取り組むアクティビティを中心に構成しました。入室した時には硬い表情の学生が多く見られましたが、最後にアンクルンの合奏を披露し合う時にはみなさんが笑顔で拍手を送り合う姿が見られました。合奏をやり遂げた後には、アクティビティにおける試行錯誤やグループにおけるコミュニケーションを丁寧に振り返り、気づきをグラフや言葉でアウトプットすることで学びの獲得を促しました。
参加した新入生一人ひとりが有意義な学生生活を送る一助となっていることを願います。 このほか、学内の授業では「生涯学習概論」においてもワークショップを実施しまています。
綾瀬市 あやせフレンドシップキッズ体験会

学外では、綾瀬市のあやせっ子日米交流事業「あやせフレンドシップキッズ」の体験会を行いました。本プロジェクトでは、厚木基地内の児童等との交流活動を行うあやせフレンドシップキッズを対象とする研修を綾瀬市からの受託し企画・実施しています。研修では、「交流とは何か」を出発点に、人間のコミュニケーションのしくみやあり方、人や文化の多様性などをキッズたちが学ぶワークショップを年間を通じて行います。
今回のワークショップでは、通常行うアクティビティに加えて、昨年度経験した小学6年生に参加を依頼し、昨年度の活動における実体験を参加希望者に紹介してもらいました。今年度のあやせフレンドシップキッズは、8月に本プロジェクトによる事前研修から活動が始まる予定です。