実は、藤崎小学校わくわくプラザは本学LA学群1期生が働く現場です。コロナ禍以前より教育活動やスタッフ研修の相談に応じたり、実際に現場を訪れてワークショップを実施したりしていました。卒業生が私たち草の根プロジェクトを積極的に活用してくれることは大変喜ばしいことで、チエ・ワザで支援してあげたいと考えています。
この日、参加してくれたのは、同施設を利用するこどもたち32名と職員4名です。ちょうど同校は卒業式で、6年生を除く5学年児童の希望者が参加してくれました。どの子どもも当日を楽しみにしていてくれたそうです。
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このワークショップでは、まず草の根プロジェクトが持つ世界の多様なけんだまをじっくり観察しました。触ってもらうことはできませんが、タブレットのカメラを活用して接写することで、細部まで見ることができます。これらのけん玉の仕組みについて参加者全員で一緒に考え、分類し、さらにオリジナルけん玉を作ってもらいました。
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工作のために必要な材料は、卒業生をはじめ、職員さんたちみなさんが集めてくれました。さまざま仕組みのけん玉から得たインスピレーションをもとに、子どもたちが材料の特徴を活かして、一人ひとりがユニークなけん玉を作ります。そして、最後はオリジナルけん玉の展覧会です。これは一人ひとりが創造性を発揮し、互いの作品を鑑賞、体験して楽しむ時間です。
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オリジナルけん玉の一部。松ぼっくりやペットボトルのキャップ、ヨーグルトのカップ、アルミホイル等の芯など、身近なものが材料です。
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わくわくプラザとは、財団法人川崎市民活動センターの青少年健全育成事業のひとつです。小学校構内を活用した放課後や学校休業日にで、異学年(年齢)交流を通じてこどもたち同士で学び育つことが目的とされています。こどもたちにとっては、家庭・学校と並ぶ大切な「第三の居場所」です。