2019/6/19(水)東京都・町田市立忠生小学校4学年:総合的な学習の時間における国際理解教育(60分)
町田立忠生小学校で4年生(3学級99名+学級担任ほか4名)を対象にワークショップを行いました。同校では、例年4年生の総合的な学習の時間における国際理解教育の一環として、私たち草の根プロジェクトが「国際学生訪問授業ワークショップ」を実施しています。今年度はモンゴルと中国の学生2名とエデュケーターが訪問し、国際理解の学習の「はじめの一歩」となるような楽しい学びをお届けしました。
「”国際理解の学習”って、いったい何なのだろう?地球上の国・地域のことを全部勉強して知ること?何千語と言われる言葉を全部勉強すること?そしたら、76億人の人たちみんなと分かり合って仲良くできるのかな?」国際理解の学習の初期段階の小学生の子どもたちや先生方・保護者のみなさんに、私たちはいつもそう問いかけることから始まります。さらに、私たちは続けます。「ものしり博士もすばらしいけれど、それより『人間博士』を目指そうよ!」国・地域についての情報や知識を取り込むよりもまず、ひとりの人間として出会った相手を見つめ、「人がどのような人なのか。何を思い、何を考え、何を伝えようとしているのか」と、その人自身を知ろうと自分なりに精一杯の努力しようということを伝えます。
そこで、 私たち草の根プロジェクトは、この日の活動のねらいを子どもたちに伝えます。「人間博士にはどんな力が必要なのだろう」 共に学びあうみんなの目標として共有するのです。 まず、一人一人の「聴く」(子どもたちには「たしざん」と伝えます)、そして、全員の最大限の「聴く(=力)」をかけ合わせた「協働」(子どもたちには「かけざん」と伝えます)です。私たち草の根プロジェクトが企画・実施するワークショップは、どのプログラムにおいても、この「聴く」と「協働」をねらいとしています。これらは、国際理解や異文化理解、そして共生には欠かすことのできない力だと、私たちは考えているからです。