【報告】12/5(水)国際学生訪問ワークショップP:東京都・町田市立小中一貫ゆくのき学園(武蔵岡中学校)

12/5(水)東京都・町田市立小中一貫ゆくのき学園:武蔵岡中学校全校「国際交流会」(50分) 

同校では10年以上にわたり、このワークショップを実施しています。同校の毎年恒例の学校行事として位置づけられています。3学年全生徒と先生方をあわせても100名に満たない小さな学校です。そのため、多くを語らず、耳を傾けなくても、事が足りてしまう関係です。とても素敵な仲間・環境ですが、それは今だけです。中学を巣立ち、生きる世界を広げていく子どもたちが、互いを思い、耳を傾け、もっと集団に参画・協働すること。そんな学びの機会・場となるようにと、同校の先生とは今でも毎年打合せを行い、全校態勢でこの学びづくりに取り組んでいます。 

そのような同校ですが、今回は例年とは少し異なる趣の活動を実施しました。実は、今回の訪問は、留学生メンバーが異例の1名。エデュケーターと留学生1名とで全校生徒・先生方、計80名ほどを対象にワークショップを実施したのです。「留学生がたった一人で交流することができるのだろうか」そう疑問に思われる方もいるかもしれません。しかし、留学生が何人であっても、子どもたちが学びの主体として活動へ参加し、協働的な学びの空間をつくることはできます。「学びの主体は子どもたち」これが私たちの学びづくりの基本です。 

この日、参加した留学生の経験や学び、彼の持つさまざまな力(日本語力、子どもたちと関わる力、学びづくりの力など)や性格などを最大限に活かしつつ、それを同校の子どもたちの学びや成長にどう活かし、還元できるか。このような考えのもと、学びのデザインをすることができるのが、私たち草の根プロジェクトのチエ・ワザ、つまり知的リソースです。同校の先生と相談し、エデュケーターが学生を生かしたワークショップデザインを行い、学生と1カ月以上の時間をかけて形にしました。

「いろいろな人がいるけれど、どの国・地域のどの人にも、それぞれの人生の物語がある。そこに目をむけて、その人と関わろうとしよう」これは、この日の留学生が活動の最後に子どもたちへ伝えたことです。国やその国を代表する文化やイメージは、その人の背景の一部であって、その人個人のものではありません。「ひとりの人間としてその人を見つめ、どのような環境や状況で、どのような経験や学びを経て、どのようなことを感じ、考え、生きてきたか、いま生きている人であるか。そのようなことを受け取り、自分は何を考えるか。自分自身に置き換え、自分自身を見つめてみる」そのようなことをテーマに、今年度の同校でのワークショップは、従来の国際交流より一歩進んだ学びとなったのではないかと思います。

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