【報告】11/21(水)国際学生訪問ワークショップP:町田市立町田第三小学校

11/21(水)東京都・町田市立町田第三小学校 6学年「東京オリンピック・パラリンピック教育委員会」(60分)

同校では、東京オリンピック・パラリンピック教育の一環として、高学年を中心に世界の国々のことを学習しているそうです。同校では、五輪大会が地元開催されるから国際/異文化理解教育を行うのではなく、子どもたちが生きるうえで必要な「人や物事の多様性の理解」「他者との相互理解」の力を育てる教育活動を継続的に取り組んでいきたいという強い願いをお持ちです。そのねらいの実現の一助となるべく、昨年度に引き続き、今年度も6学年の子どもたち60数名を対象にワークショップを実施しました。

手のジェスチャーを題材にしたクイズ

元気いっぱいにぎやかに会場の体育館へやって来た子どもたち。しかし、ワークショップが始まるやいなや、子どもたちの集中は一気に活動に向けられました。エデュケーターや留学生に耳を傾け、真剣なまなざしとあたたかいほほ笑みで、うなずいたりあいづちをうったりしながら熱心に聴いてくれました。まるでキャッチボールのような協力的で双方向の聴き方で、訪問したモンゴル・中国・韓国・ベトナム4人の留学生メンバーたちも、大変安心して、そして気持ちよく子どもたちと活動することができたと、感激していました。

「聴く」こと、そして「協働」を頑張ると意識した子どもたちに、各学生の母国の文化について、さまざまなトピック(道具・ジェスチャー・学校文化・迷信など)からクイズ形式で紹介しました。また、彼らが日本で生活を始めたばかりのころに感じたカルチャーショック体験についても、クイズ形式で伝えました。この活動から学ぶことは、文化の多様性です。文化とは、子どもたちが理解しやすいことばで言い換えるならば「あたり前のもの・こと」です。「私の『あたり前=文化』は、いつでも・どこでも・だれにとってもあたり前のことではない」私たちは、いつもそんなふうにワークショップを通して教えています。そして、これは違う国や言語などの人たちとだけではなく、同じ国・言語の人との間にも、さらには一緒に学ぶ学級や学年、学校の仲間や先生との間にも、それぞれのあたり前=文化があると、私たちは伝えています。

留学生のふるさとクイズ

小学校生活も残り数か月の子どもたち。卒業すると、別の小学校の子どもたちが一緒になる中学、あるいは地元から離れた別の中学へ進学するそうです。新たな友だちや先生に出会うとき、きっと多くの異なる「あたり前」に遭遇します。そのとき、「ああ!これが『あたり前=文化』だ」と自分で気づける思考を持ち、さらに、「私はどうしたらいいだろう。そうだ!『聴く』だ。」そんなふうに立ち止まり、相手や物事を受け止めようと耳を傾けてほしいと願っています。このワークショップ終了後も日々の学校や家庭の生活のなかで、家族や友だちとみんなで「聴く」と「協働」に努め、その力をみがいてほしいと、最後に子どもたちへ伝えました。

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