8月2日(木)に本学健康福祉学群の授業「遊びと生活」(担当:福田きよみ先生)において、世界の実物体験ワークショッププログラムを実施しました。3・4年生を対象としたこの授業には、幼稚園教諭・保育士の資格取得を目指す学生が多く履修しています。今回は、特に、卒業後そうした現場に立ったときの教育活動の幅を広げる教育リソースとして、本プロジェクトを認識し、自らが体験を通じてその意義を理解することをねらいにワークショップを企画・実施しました。
今回のワークショップでは、これまでに学内の他の授業で実施してきたプログラムをベースに、世界各国のコマやけんだまを学生が体験する時間を充分確保することで、学生自身がそうした遊び道具に親しみ、興味・関心を持つことができるよう、アレンジを加えました。
イントロダクション
まず、草の根プロジェクトの理念や3つのリソース、5つのアウトリーチ教育プログラム等について紹介しました。さらに、学校/社会教育の各現場において、どのようなことを目標に活動を実践しているか、教育的な意図についても紹介しました。
触察伝言ゲーム
活動報告でもお馴染みの実物資料を使ったアクティビティです。各チームで「触察係」と「発見係」に分け、触察係が触って調べた物について、言葉や身振り手振りで発見係に伝えます。発見係は触察係から得た情報をもとに、触察係が触れて調べた物を探し出します。今回は、世界各国のコマとけんだまを用いました。
世界のコマの回し方クイズ
各チーム、触察伝言ゲームで見つけ出したコマの回し方をチームで協力して考え、実際に回してみます。初めて見るコマを手に取り、チームの仲間と試行錯誤して取り組みます。回せるようになったチームは、他のチームにも回し方を紹介します。時間内に回し方が分からなかったコマについては、本プロジェクトのスタッフが実演します。
世界のコマとけんだま自由体験
遊び方がひと通りわかったところで、クラスに持っていった多種多様なコマとけんだますべてを自由に体験しました。どの学生も非常に楽しそうに遊んでいました。
同授業では、今回のワークショップで初めて本プロジェクトのことを知ったという学生も多くいたようです。今回の体験を通じ、本プロジェクトの活動内容はもちろん、実物に物に触れて体験することの意義に気づきを促すことができたのではないかと思います。いつか、彼らがそれぞれ教育現場に立った際、こうした気づきが活かされることを願います。