草の根プロジェクトは桜美林大学の授業も支援しています:「リベラルアーツセミナー」

本プロジェクトのアウトリーチ教育プログラムは、地域(学外)だけでなく、学内の教育活動もその対象です。本プロジェクトは、学内においてもさまざまな授業や学生の活動に対し、アウトリーチ教育プログラムを実施することでその活動を支援しています。
毎年、5月から6月にかけて、本プロジェクトの世界の実物体験ワークショッププログラムを実施しているのは、本学リベラルアーツ学群の新入生の必修科目である「リベラルアーツセミナー」という授業です。今年度は、計70クラスほどあるうち、各担当教員より申し込みのあった8クラスに対し、90分間のワークショップをそれぞれ実施しました。

ワークショップのねらいと内容

このワークショップの第一のねらいは、文化の多様性を体験を通じて理解すること、協働的に問題解決に取り組む際、どのようなことが求められるのかを考えることです。さらに、第二のねらいとして、実物を活用したアクティビティにグループで取り組む体験を通じ、教員も含めたクラス全体のコミュニケーションを活性化し、人間関係を構築するきっかけを提供するということもあります。
ワークショップでは、世界各国のコマとインドネシアのアンクルンという楽器を活用し、協働で問題解決に取り組むアクティビティを実施しました。本学に入学して間もない1年生で、しかも普段とは異なる教室での何をするのか分からないということもあり、活動開始時の学生たちは緊張した面持ちです。しかし、グループごとにアクティビティに取り組むことで、学生たちからは自然と会話が生まれ、表情も徐々に豊かになっていきます。
イントロダクション。 通常の授業で使用する机や椅子のない広いスペースでワークショップを行います。
グループごとにアイマスクを使ってコマを「触察」するゲーム。
インドネシアの楽器「アンクルン 」を演奏法をグループで考えて合奏に挑戦する。

ワークショップに参加した学生の声

ワークショップ終了後には、振り返りの活動としてアンケートを実施します。アクティビティを通じて多くの刺激を受けた学生たちからは、活き活きとした感想が数多く寄せられました。その一部をご紹介します。
「自分の固定観念にしばられず、もっと視野を広くしていくことが大切だと改めて感じました。」
「話したことのないクラスメートとかかわることができてとても良かった。何に対しても前提の価値観を持たずに真剣に取り組むべきだ事の大切さを振り返ることができた。」
「仲間と一緒になって考える事は、ここ以外でも役に立つからとても楽しめる経験だった。」
「なかなかできない体験ができて楽しかったです。やる事、見るもの全てが新鮮でした。ありがとうございました。」
「考察力が深まると共に、クラス間の仲も深まった。」
このように、人間関係の構築や協働的な問題解決への取り組みについて、自身の体験を通じて考え直したり、異文化への興味・関心や知的好奇心が刺激されたりするなど、さまざまな効果があったと考えられます。本プロジェクトは、来年度以降もリベラルアーツセミナーへの支援を継続していきます。

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