おうちでめぐろう!世界遺産

アジア

アジアのページは以下のとおり分かれています。
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 ▶東アジア②
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東南アジア②

マラッカとジョージタウン、マラッカ海峡の古都群

  • 登録年:2008年
  • 登録区分:文化遺産
  • 国名:マレーシア
  • 概要:マラッカとジョージタウンは、マラッカ海峡に面した交易都市。東西間の貿易・文化交流を通じ、500年以上にわたって発展を遂げてきました。マラッカの政府庁舎や教会、広場、要塞などが、16世紀以降にポルトガルやオランダに支配された歴史を伝えています。ジョージタウンでは、住居や商業用施設などが、18世紀末からの英国統治時代の名残をとどめています。
  • 見どころ:両都市が、ヨーロッパ、インド、中国、マレー諸島の文化的要素を融合した独自の建築様式を持っています。そして重層的に融合した文化によって、他の東・東南アジア地域には無い独特な景観を形作っています。(柳舘)

レンゴン渓谷の考古遺跡

  • 登録年:2012年
  • 登録区分:文化遺産
  • 国名:マレーシア
  • 概要:マレー半島のレンゴン渓谷に残る、石器加工場と洞窟群。183万年前から1,700年前にかけてのもので、2群に分けられる4つの遺跡の保存状態がとても良いです。旧石器時代から、新石器および青銅器時代にいたるまでの考古遺物が出土しています。
  • 見どころ:出土した考古遺物は、アフリカ大陸以外で発見された、最古の人類に関する痕跡です。また人類が一地域に、長期的に定住したことを示すもののひとつとなっています。(柳舘)

キナバル自然公園

  • 登録年:2000年
  • 登録区分:自然遺産
  • 国名:マレーシア
  • 概要:カリマンタン島サバ州の北部にある国立公園。代表されるものとして、ヒマラヤからニューギニアの間で、最も標高が高いキナバル山が挙げられます。低地熱帯林から高標高の低木地帯などの高度差により、多様な生息環境が広がっています。
  • 見どころ:東南アジアの植物多様性の中心地とされています。ヒマラヤ地域、中国、オーストラリア、マレーシアの汎熱帯の要素を持つ種が非常に豊かです。花に関しても種が豊富で、全世界にある開花植物のうち、半分以上の種が含まれています。そのため、植物固有種の世界的に重要な場所として認定されています。(柳舘)

グヌン・ムル国立公園

  • 登録年:2000年
  • 登録区分:自然遺産
  • 国名:マレーシア
  • 概要:ボルネオ島サラワク州に位置する国立公園。生物の多様性とカルスト地形で有名です。特にヤシの種類が豊富で、20属109種が記録されています。
  • 見どころ:深く切りこんだ渓谷、熱帯雨林に覆われた山々、壮大な石灰岩や手つかずの河川など、それらによって作り出された景色がとても素晴らしいです。(柳舘)

ボロブドゥル寺院遺跡群

  • 登録年:1991年
  • 登録区分:文化遺産
  • 国名:インドネシア共和国
  • 概要:ジョクジャカルタの北西に位置する、寺院遺跡群。1814年、当時のジャワ島副総督・ラッフルズによって発見されました。8~9世紀にかけて、この地に仏教文化が栄えた頃のものと推定されています。火山の噴火や破壊活動による被害を受けていましたが、国際的な協力のもと、10年の歳月をかけて修復工事が行われました。
  • 見どころ:遺跡群は、仏教建築の最高峰と言われています。寺院全体の構造は、涅槃を達成する仏教の概念、先住民族の祖先崇拝を中心に組み合わせたものとなっています。(柳舘)

プランバナン寺院遺跡群

  • 登録年:1991年
  • 登録区分:文化遺産
  • 国名:インドネシア共和国
  • 概要:ジャワ島中部にあるヒンドゥー教の遺構。9世紀後期の建築と推定され、当初は広大な寺院建築群だったと見られています。現在、修復や復元がされているのは、中心部の石垣に囲まれた四方の区域のみです。
  • 見どころ:プランバナン寺院、セウ寺院、ブビラー寺院、ルンブン寺院で構成されています。全体がジャワ随一の雄大な規模の建築群であったことを示しています。(柳舘)

サンギラン初期人類遺跡

  • 登録年:1996年
  • 登録区分:文化遺産
  • 国名:インドネシア共和国
  • 概要:1936~1941年の発掘により、初の原人類の化石が発掘された遺跡。150万年の人類進化の理解に重要な地となっています。
  • 見どころ:周辺地域からは当時の動物の化石類も発見され、これらの化石はサンギラン博物館で展示、保存されています。発見された化石は、1万5千年~4千年前におけるヒト進化の過程を示しています。(柳舘)

バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック灌漑システム

  • 登録年:2012年
  • 登録区分:文化遺産
  • 国名:インドネシア共和国
  • 概要:王立寺院のタマン・アユン寺院などを含む、5つの棚田地域で構成された景観。これらは、灌漑用水を管理して分け合う社会共同体の水利システム「スバック」を象徴するものです。バリで9世紀から継承されてきました。
  • 見どころ:スバックは、現在も多くの稲の実りをもたらします。そして作られた米は、神の贈り物として捉えられ、宗教的生活において不可欠なものの一部となっています。このため、スバック農家は肥料や農薬を使用せず、伝統的な農法で行う稲作が、神聖な意味合いを持つようにしています。(柳舘)

ウジュン・クロン国立公園

  • 登録年:1991年
  • 登録区分:自然遺産
  • 国名:インドネシア共和国
  • 概要:固有種や絶滅危惧種、有名な活火山「クラカタウ火山」などを内包する国立公園。特にクラカタウ火山の活動が激しく、1883年の噴火では、北半球全体に記録的な影響を及ぼしたとされています。
  • 見どころ:ウジュン・クロン国立公園は、森林、海、島々、サンゴ礁に囲まれています。そして火山活動を組み合わせた風景は、素晴らしく美しい景観です。(柳舘)

コモド国立公園

  • 登録年:1991年
  • 登録区分:自然遺産
  • 国名:インドネシア共和国
  • 概要:乾燥した地域に位置する国立公園。陸上と海洋の生態系を備え、世界規模の保全優先領域とされています。コモド国立公園には、世界最大のコモド大トカゲという生き物が生息しています。コモド国立公園以外には存在しません。現在、その進化を含めた科学的な関心がよせられています。
  • 見どころ:コモド大トカゲは、「コモドドラゴン」として知られています。2~3mの平均体長に成長します。かつては、インドネシア、オーストラリア全体に住んでいた、大トカゲ最後の種です。またコモド国立公園は、陸地は乾いた景色であるのに対し、周囲の海は青く、珊瑚礁と美しい白砂のビーチ風景を持っています。(柳舘)

ロレンツ国立公園

  • 登録年:1999年
  • 登録区分:自然遺産
  • 国名:インドネシア共和国
  • 概要:東南アジア最大の保護区。東南アジア最高峰のプンチャック・ジャヤとマンダラ山に沿って位置し、南はアラフラ海へと150km以上にわたって広がっています。氷河を抱く熱帯地域の一つです。多様な地形が生み出す景観の中に、多様な動植物が豊かに棲息してきました。哺乳動物だけでも123種類が記録されています。
  • 見どころ:大陸プレートの合流点に位置し、氷河によって掘り刻まれた複雑な地質を持っています。雪に覆われた山頂、低湿地帯、沿岸部へと、それぞれに存在する固有種も多いです。また沼沢地に生息する二種のクロコダイルは、絶滅の危機に瀕しています。(柳舘)

スマトラの熱帯雨林遺産

  • 登録年:2004年
  • 登録区分:自然遺産
  • 国名:インドネシア共和国
  • 概要:スマトラ島の熱帯雨林。200万haの広さを持ち、グヌン・ルセル国立公園、ケリンチ・セブラ国立公園、ブキット・バリサン・セラタン国立公園、この三つの保護地域から構成されています。17の固有の属を含む1万種の植物、200種の哺乳類、580種の鳥類が生息しています。
  • 見どころ:危機遺産のうちの自然遺産として、登録をされています。またWWF(世界自然保護基金)により、「グローバル200」の一つとして、優先的に保全をめざすべき生態域に選ばれています。(柳舘)

シンガポール植物園

  • 登録年:2015年
  • 登録区分:文化遺産
  • 国名:シンガポール共和国
  • 概要:シンガポール市に設立された植物園。イギリス植民地に作られた熱帯植物園の例となっています。開園以降、娯楽の場、研究の場としての役割を果たしながら、世界水準の植物園へと発展してきました。
  • 見どころ:英国のキュー植物園から提供された苗木を、東南アジア一帯に分配する役目を担ったほか、20世紀のゴム栽培の拡大にも大きな影響力を持っていました。現在も東南アジアにおける植物研究の中心であり、熱帯地方における植物学、園芸学の知識・専門技術の交換に主要な役割を果たし続けています。(柳舘)