おうちでめぐろう!世界遺産

日本

法隆寺地域の仏教的建造物群

  • 登録年:1993年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(奈良県)
  • 概要:日本初の世界遺産の一つ。7~8世紀にかけてつくられた現存する世界最古の木造建造物群。聖徳太子ゆかりの地である奈良県生駒郡斑鳩町にあり、法隆寺にある47の建造物と法起寺の三重塔の計48棟が登録範囲に指定されています。法隆寺は西院と東院の二つの伽藍群によって構成される。五重塔の中心にあるヒノキの心柱は屋根から独立しており、揺れに強い耐震設計になっている。この地域の建造物群は、日本に仏教が伝わって間もない飛鳥時代の建築様式を表しており、南北朝時代の中国や百済、高句麗といった朝鮮半島の影響を受けながらも独自に発展した日本の宗教文化の発展過程を知る貴重な史料です。1949年に法隆寺金堂壁画の焼損した事件は文化財の保護のきっかけになりました。
  • 見どころ:仏教建築だけでなく仏像や美術品など数多くの仏教美術が残っています。五重塔に入ることはできませんが、世界最古の木造建造物群を間近で見ることはできます。また、境内を散策することもでき、手入れされた庭園も見どころの一つです。10月中旬から11月上旬にかけて法起寺の周辺では色鮮やかで可憐なコスモス畑を見ることができます。三重塔を背景に見るコスモス畑には風情を感じることができます。奈良県には法隆寺のほかに東大寺や興福寺、薬師寺など数多くの仏教建造物が存在します。(大橋)

姫路城(白鷺城)

  • 登録年:1993年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(兵庫県)
  • 概要:日本初の世界遺産の一つ。兵庫県姫路市にある木造の城です。南北朝時代の1333年に赤松則村が築いたとされる砦が起源とされます。白漆喰と総籠塗の外壁に覆われた美しい姿から「白鷺城」とも呼ばれている。扇の勾配と呼ばれる上に行くほど反り上がる石垣に囲まれており、螺旋状に入り組んだ区画(曲輪)や矢や鉄砲を撃つための穴(狭間)、石落としの仕掛け、様々な形状の複雑な門で敵を迎え撃つ。外観の美しさと城としての実用性も兼ね備えています。
  • 見どころ:橋を渡り城門をくぐると桜並木と広場があり姫路城を一望することができます。姫路城をより楽しむためのアプリや雑学なども提供されています。姫路城の敷地内には日本庭園や動物園、美術館や歴史博物館も在り楽しむことができます。また、和船に乗りお堀から優雅に姫路城を眺めることができます。姫路城の入り口付近にある護国神社では毎年お正月に新年万灯祭が行われます。境内には約2,000個の提灯が灯され幻想的な景色を見ることができます。(大橋)

屋久島

  • 登録年:1993年
  • 区分:自然遺産
  • 国名:日本(鹿児島県)
  • 概要:屋久島は、樹齢1,000年を超える屋久杉などが植生する原生的な自然林を有しています。本来は杉の寿命は500年ほどといわれていますが、杉の樹脂が多く、腐りづらい材質である上に、栄養の乏しい土壌に根付く杉は成長が遅く、年輪が密になると硬くなるため、他の地域の杉より寿命がはるかに高いといわれています。そのため、屋久島には樹齢2,000年の屋久杉も存在しています。屋久杉は、16世紀から1980年代まで伐採されていましたが、住民の保護活動により、それ以降は伐採を禁止されました。
  • 見どころ:屋久島の原生的な自然林が美しい景観を生み出し、多くの観光スポットが存在しています。その中でも、屋久島を訪れた多くの人が目当てにするのが、屋久杉です。樹齢1,000年以上のものを屋久杉、3,000年以上のものを縄文杉と呼びます。(高山)

白神山地

  • 登録年:1993年
  • 区分:自然遺産
  • 国名:日本(青森県・秋田県)
  • 概要:白神山地は、人の手がほとんど入っていない原生的なブナ林が、世界最大級の規模で分布しています。また、多種多様な動植物が生息する特異な生態系が築かれています。白神山地は、この二つの理由で、1993年に自然遺産に登録されました。2,000万年前に日本海が隆起して白神山地が生まれ、8,000年前にブナ林が誕生しました。
  • 見どころ:白神山地はブナ林が有名ですが、池・湖や展望、海岸など、自然によって生み出された絶景が多く点在しています。そのため、トレッキングスポットとして人気です。(高山)

古都京都の文化財

  • 登録年:1994年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(京都府・滋賀県)
  • 概要:三方を囲む東山、西山、北山と言った山々の自然と調和したこの歴史都市には、平安から江戸までの各時代を象徴とする建造物や文化財が数多く残され、寺社と城の17遺産が世界遺産に登録されています。
  • 見どころ:平等院を始めとする平安時代の公家文化に基づく遺産や、武家文化が色濃く反映された鎌倉時代の高山寺、「わび」「さび」の美意識が重視された室町時代に建立された天竜寺や慈照寺(銀閣)などの文化の変遷を窺う事ができます。また、一部災害や戦害で消失を経験した建造物が再建・保存され、創建当時に近い姿を残しているところも世界的に高く評価されています。(夏田)

白川郷・五箇山の合掌造り集落

  • 登録年:1995年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(岐阜県・富山県)
  • 概要:岐阜県大野郡の白川村荻町(白川郷)と富山県南砺市の相倉と菅沼(五箇山)一帯の集落に残る伝統的な作りの家屋。
  • 見どころ:最大の特徴である茅葺の大屋根は、積雪を防ぐため45〜60度の傾斜を持ちます。また雪の重みと風の強さに耐えるため部材の結合には釘などの金属は一切使用せず、縄で縛って固定する広報が用いられるなど、厳しい自然環境から家屋を守る工夫が随所に施されています。他にも、集落によって煙抜きの有無や入口の形に違いが見られます。

琉球王国のグスク及び関連遺産群

  • 登録年:2000年
  • 登録区分:文化遺産
  • 国名:日本(沖縄県)
  • 概要:14世紀中頃、琉球列島では三王国が存在し、対立していました。しかし15世紀前半にこれらが統一され、琉球王国の成立となりました。琉球王国は広範囲の貿易を行い、当時の日本列島とは異なる、様々な国の趣を感じる文化を持っていました。その特色が表れたものが「城(グスク)」です。
  • 見どころ:グスクの城壁は、主に珊瑚石灰岩を用いて作られていました。また建物全体には、線の丸さを特徴として見ることができます。2019年に火災事故が起きた首里城跡も、グスクに関連するものとして世界遺産に登録されています。現在、復興に向けた様々な活動が実施されているようです。(柳舘)

紀伊山地の霊場と参詣道

  • 登録年:2000年
  • 登録区分:文化遺産
  • 国名:日本
  • 概要:紀伊山地は、本州最南端の紀伊半島に位置しています。そして和歌山県、奈良県、三重県にまたがっています。古代より、紀伊山地の山中は様々な宗教の修行場となり、そして聖地として信仰を集めていた場所です。中でも、特に信仰を集めた場所(霊場)を結ぶ道が作られ、それが参詣道となりました。
  • 見どころ:大きな自然の中で育まれてきた多様な信仰を背景に、人々の気持ちが集う霊場たちと、それらを繋ぐ参詣道が、文化遺産として登録されました。登録されている中で、特に名が知られている霊場は「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」です。(柳舘)

知床

  • 登録年:2005年
  • 区分:自然遺産
  • 国名:日本(北海道)
  • 概要:北海道の北部にある細長い知床半島ではオホーツク海に面するウトロ側と根室海峡に面した羅臼側で気候や地形が大きく異なっています。この違いが知床の激しい食物連鎖を支えているのです。豊富なプランクトンを求めて魚や海の動物たちの命に繋がり、その命が大きな動物の命繋いでいきます。知床半島の多様な環境が希少な動植物たちを支えています。絶滅危惧種も存在することから、必ず保存しなければならない世界遺産であることがわかります。
  • 見どころ:知床岬は行くかどうかで旅行プランが大きく変わってくるぐらい北端に存在し、他のおすすめスポットはある程度固まっています。知床半島は多くの水に関係する景観が素晴らしいので湖や滝を見るなどがおすすめです。(山本)

石見銀山遺跡とその文化的景観

  • 登録年:2007年/2010年範囲変更
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(島根県)
  • 概要:島根県の山間にある、16~17世紀初頭にかけて発展した銀山とその周囲の景観が世界遺産登録されました。銀鉱山が豊かな自然と共存していたことを示す文化的景観として重要な価値があります。銀の生産量が全盛期であった17世紀初頭ごろは、実に全世界3分の1もの量の銀を産出していました。そのほとんどを賄っていたのがこの石見銀山だったのです。戦国時代では石見銀山の領有をめぐって争いが起こりましたが、関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康がここに奉行を置きました。
  • 見どころ:自然と人の共生を後世に伝える風景こそが見どころで、ホームページおすすめの散策方法を試してみるのが良いかも?石見銀山周辺を楽しむ巡り方をしてみよう!(山本)

小笠原諸島

  • 登録年:2011年
  • 区分:世界自然遺産
  • 国名:日本(東京都)
  • 概要:東京から約1,000km離れた島。行政上は東京ですが、海と自然に囲まれ独自の歴史と文化を持つ30余りの島々。
  • 見どころ:固有の文化、生き物が多く存在しており、特に自然が豊富です。父島や硫黄島といった有名な島もありますが、近年では火山活動によって新たな島が生まれるかもしれないと注目が集まっています。(渡辺)

平泉 ─ 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群

  • 登録年:2011年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(岩手県)
  • 概要:浄土思想の強い多様な建築物が良好な状態で保存された遺跡群。
  • 見どころ:理想郷である浄土を創り出そうと建てられた寺院は日本の中でも独特な雰囲気を持っています。構成資産である中尊寺は教科書にも載っている有名な寺院です。(渡辺)

富士山 ─ 信仰の対象と芸術の源泉

  • 登録年:2013年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(静岡県、山梨県)
  • 概要:日本で一番標高が高い山と言われ、日本人の精神や文化面を長く支える山でもあります。様々な富士信仰が形作られ和歌や物語、絵画などにも登場し、海外にも影響を与えている日本の代表的な山です。
  • 見どころ:富士山では信仰を目的として山に登る「登拝」が行われており、巡礼として集団で山に登る「富士講」は江戸時代盛んでした。そのために作られた巡礼路を特定し保護しようとする動きもあるそうです。(行方)

富岡製糸場と絹産業遺産群

  • 登録年:2014年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(群馬県)
  • 概要:明治期の日本の技術革新と近代化を示す産業遺産群であり、「富岡製糸場」と「田島弥平旧宅」、「高山社跡」、「荒船風穴」の4資産からなります。これらの施設が技術交流を行ったことで養蚕技術は発展し、20世紀初期日本は世界一の生糸輸出国となりました。
  • 見どころ:工場は日本の伝統技術を取り入れられており、日本古来の木造の柱でできた骨組みに西洋由来のレンガを組み合わせる木骨レンガ造の和洋折衷となっています。また中央を広くするため屋根が三角形のトラス構造を用いています。(行方)

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

  • 登録年:2015年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(岩手県・静岡県・山口県・福岡県・熊本県・佐賀県・長崎県・鹿児島県)
  • 概要:九州5県と山口県、岩手県、静岡県の全国8県11市に点在する23の構造資産が、いくつもの資産を組み合わせる「シリアル・ノミネーション」として登録されています。現在も稼働している資産もあり、文化庁ではなく内閣官房の推薦で進められました。
  • 見どころ:福岡県の官営八幡製鐵所は1901年に国家の大プロジェクトとして操業を開始し、鋼材の自国生産が可能になり日本の製鐵において重要な役割を果たしました。民営になりましたが現在も稼働しています。(行方)

国立西洋美術館本館 ル・コルビュジエの建築作品 ─ 近代建築運動への顕著な貢献

  • 登録年:2016年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:7ヶ国(日本、フランス、アルゼンチン、ベルギー、ドイツ、インド、スイス)にまたがる「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の構成資産の一つです。
  • 概要:スイス出身の建築家ル・コルビュジエが手掛けた7か国に点在する建築作品に含まれており、実業家の松方幸次郎のコレクションを展示するために依頼され日本に作られたのが国立西洋美術館の本館です。
  • 見どころ:「無限成長美術館」という概念が採用されており、展示作品が増えても外側に展示室を追加できる構造になっています。独自の寸法「モデュロール」により美的な調和と快適性を併せ持った空間を作り出している。 (行方)

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群

  • 登録年:2017年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(福岡県)
  • 概要:九州北部に位置するこの遺産群は「沖ノ島」「宗像大社」「古墳群」の3つの要素で構成される8遺産からなります。
  • 見どころ:構成資産の中心となる「沖ノ島」は島全体がご神体とされ上陸の禁止が現在まで続いているため、古代祭祀遺跡がそのままの状態で残されており、古代祭祀の変遷を伝えています。さらに沖ノ島で発見された約8万点の奉献品は全て国宝に指定されていて、「海の正倉院」とも称されています。現在、一般の人の沖ノ島への入島は禁止されていますが、発見された奉献品は「宗像大社神宝館」で展示されています。(高橋)

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

  • 登録年:2018年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(長崎県)
  • 概要:この遺産は、キリスト教が日本で禁じられていた17世紀から19世紀の約250年間も、民衆によって信仰が伝えられてきたことを証明しています。「潜伏キリシタン」とは、その禁教期に密かに信仰を続けた人のことをいいます。構成資産は国宝の大浦天主堂のほか集落、城跡など、潜伏キリシタンの伝統の歴史を語る上で必要不可欠な12の資産で構成されています。
  • 見どころ:キリスト教信徒発見の舞台にもなった大浦天主堂は国宝に指定されています。天主堂内には、正面祭壇奥に『十字架のキリスト』像(幅1.5m・高さ3m)のステンドグラスが掲げられています。(高橋)

百舌鳥・古市古墳群

  • 登録年:2019年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(大阪府)
  • 概要:百舌鳥・古市古墳群は、大阪府堺市の百舌鳥エリアおよび藤井寺市・羽曳野市の古市エリアにある45件49基の大小さまざまな古墳で構成されています。「45件49基」という表記に関して、大きな古墳は周囲の小さな古墳と合わせて1件と数えているため、資産数(45件)と古墳数(49基)が異なります。
  • 見どころ:これらの古墳は4世紀後半〜6世紀前半にかけて築造され、主な古墳の形は、鍵穴型の「前方後円墳」、帆立貝の形をした「帆立貝形墳」、ドーム型の「円墳」、四角形の「方墳」の4種類があります。こうした形などから、古墳が幾何学的にデザインされた葬送儀礼の舞台であったことが伺えます。(高橋)

奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

  • 登録年:2021年
  • 区分:自然遺産
  • 国名:日本(鹿児島県・沖縄県)
  • 概要:鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄県の沖縄島北部と西表島の4つの地域の国立公園からなる自然遺産です。
  • 見どころ:これらの地域は、黒潮と亜熱帯性高気圧の影響により亜熱帯性の気候で、豊かな常緑広葉樹多雨林に覆われています。島々にはIUCNのレッドリストに記載されたアマミノクロウサギのような絶滅危惧種や、西表島にだけ生息する特別天然記念物のイリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナ、ルリカケスなど希少な固有種が生息しています。(高橋)

北海道・北東北の縄文遺跡群

  • 登録年:2021年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:日本(北海道・青森県・岩手県・秋田県)
  • 概要:北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群は、1道3県にまたがる17の縄文遺跡で構成されており、縄文時代の草創期から晩期までの縄文時代(約13,000年前〜紀元前300年前)に、狩猟や漁労、採集などを主な生業としつつ、やがて農耕の定住生活へと発展していった多様な生活を伝えています。
  • 見どころ:海岸部や河川流域、丘陵地帯などに集落跡や貝塚、環状列石などが残っており、青森市郊外の三内丸山遺跡では、竪穴住居など多数の建築物跡を含む大規模集落跡がみつかっています。同じく青森県の是川石器時代遺跡や亀ヶ岡石器時代遺跡では、木工品や土器の表面に漆を塗った漆器や、目の部分の表現が独特な遮光器土偶など特徴のある遺物が数多く出土しています。(高橋)