横浜ルート

(注)文中のアルファベットは、地図中の地点と対応します。

スタート

[A]みなとみらい駅

横浜ベイエリアの基点はみなとみらい・桜木町駅周辺。

町田より横浜線の直通列車で1本とアクセス良好。みなとみらい駅の上には港街横浜のシンボル、ランドマークタワーがそびえています。高さ296メートルの展望台から横浜の街を一望することができます。冬の天気のいい日には富士山を見ることができるかも。

みなとみらい駅(辻根辰成撮影)

駅周辺には、MARK IS みなとみらい、横浜ワールドポーターズなどの商業施設が豊富。コスモワールドという小さな遊園地もあり、遊び方は無限大です。

かつての造船ドックを復元したドックヤードガーデンが今も造船で栄えたことを伝えてくれます。(辻根)

▼徒歩約3分

[B]横浜ランドマークタワー展望台

横浜みなとみらい地区のシンボル的構造物。低層部には様々な飲食・小売店が並んでいます。70階建てで、高さは296.33メートル。国内の超高層ビルとしては大阪あべのハルカスに次いで2位であり、東日本では随一の高さを誇ります。

地上69階の展望フロアからは眼下に広がる横浜の街並み、横浜港と東京湾、そしてベイブリッジを望むことができます。また、冬の時期などは富士山も綺麗に見ることができます。

69階展望フロア スカイガーデン
大人:1000円、65歳以上・高校生:800円、小・中学生:500円、幼児(4歳以上):200円

▼徒歩約3分

[C]横浜みなと博物館と帆船日本丸

ランドマークタワーのふもとには一隻の船が係留されています。1930年建造の帆船「日本丸」です。この船はかつて「太平洋の白鳥」と呼ばれた美しい船で、内部の見学が可能。木張りの床や大きな機関など、当時の船旅を体感できるスポットです。

日本丸の脇には横浜みなと博物館があり、港町としての横浜の歴史と現在の横浜港の機能を学ぶことができます。操船シュミレーターなどで体験的に楽しみながら学ぶことができるのでオススメ。(辻根)

横浜みなと博物館・帆船日本丸共通券
一般:600円、65歳以上:400円、小・中・高校生:300円(土曜日は100円)
※博物館か日本丸のいずれかに入館する単館券の設定もあります。

日本丸 (吉田桜子撮影)
横浜みなと博物館 (吉田桜子撮影)

▼徒歩約15分

[D]赤レンガ倉庫

日本丸を見学後は水路を渡るように汽車道と呼ばれる遊歩道を歩いて赤レンガ倉庫へ。かつての線路跡がそのまま遊歩道と整備されており、足元にはレールの跡が残り、白色の橋梁が海の色に映える。みなとみらいの景色をながめているとやがて横浜のシンボル、赤レンガ倉庫へとたどり着きます。

明治・大正期に国の模範倉庫として建設された赤レンガ倉庫は、現雑貨屋やレストランなどとして活用されており活気に満ち溢れています。

周辺も公園として整備されており、クリスマスや夏の時期など様々なイベントが開催されています。(辻根)

赤レンガ倉庫 (吉田桜子撮影)

▼徒歩約10~20分

横浜三塔

横浜三塔の愛称は昭和初期に外国人船員がトランプのカードに見立てて呼んだことが由来と言われています。

「キング」神奈川県庁 [F] は、五重の塔をイメージしたスタイルで、昭和初期に流行した和洋折衷の帝冠様式のはしりと言われています。

「キング」神奈川県庁 (吉田桜子撮影)

「クイーン」横浜税関[E]はイスラム寺院風のエキゾチックなドームが特徴的となっています。

「クイーン」横浜税関 (吉田桜子撮影)

「ジャック」横浜市開港記念会館[G]は、時計塔、八角ドーム、角ドームが配置され、赤レンガ建築を踏襲しています。

「ジャック」横浜市開港記念会館 (吉田桜子撮影)

この三つの塔を一度に見られるスポットは限られており、すべて巡ると願い事が叶うと言われている「横浜三塔物語」は有名な伝説となっています。(吉田)

▼徒歩約5~10分

[H]山下公園

1930年(昭和5)3月に、関東大震災のがれきを埋め立てて作られた横浜市最大の公園です。芝生や期間限定でバラ園も開園しており、散歩やピクニックをする人たちでにぎわっています。

童話で有名な「赤い靴をはいた女の子」の像や、在日インド人協会から1973年(昭和48)に寄贈された「インド水塔」、姉妹都市であるアメリカのサンディエゴ市寄贈の「水の守護神」など記念碑が多くあります。

観光スポットとして人気ですが、港のある横浜らしく、海外との交流が豊かであることを象徴している場所にもなっています。(吉田)

山下公園(辻根辰成撮影)
山下公園(辻根辰成撮影)
氷川丸(辻根辰成撮影)

▼徒歩約5分

ゴール:[I]元町・中華街駅周辺

横浜駅からみなとみらい線で5駅。ホームの壁や天井には町並みの写真がプリントされており、開港当時の歴史博物に関わるガイドブック、即ち「本」の駅というコンセプトでデザインされています。

私の駅周辺のおすすめスポットは、横浜中華街横浜人形の家です。

横浜中華街は、横浜開港で来日した華僑の2世~4世によって、今も伝統の味、文化が守られている「食」と「文化」の街です。

横浜人形の家は、世界約140カ国、約14,000体の人形を収蔵・展示しています。御所人形や人間国宝の作品、ビスクドールなど国内外の多様な人形を紹介しています。そのほか、企画展示室、人形劇などを行う「あかいくつ劇場」があり、ショップやカフェは入館者以外でも利用できます。(吉田)


(番外編)ルート外のおすすめスポット

伊勢山皇大神宮

桜木町駅の西側、丘の上にたたずむ神社。関東のお伊勢さんと云われている。春には桜が咲き誇って美しい。(辻根)

JR桜木町ビルの110型蒸気機関車

桜木町駅新南口直結ビルに、鉄道創業期のSLが展示されている。桜木町駅付近から新橋駅付近まで日本初の鉄道が敷設された鉄道発祥の地としての展示がある。(辻根)

みなとの見える丘公園

みなとみらいの高台にある公園。横浜開港後の外国人居留地である。高台にあることから港町横浜を一望できる。かつてのイギリス領事館があり、1年を通して様々な花を楽しむことができる。(辻根)

京急ミュージアム

新高島駅付近に移転した京急本社の1階部分に京急の博物館があり、古い京急電車やシュミレーターなどが展示されている。(辻根)

横浜開港資料館

幕末から明治初期と横浜の歴史に触れることができる資料館。1931年に建築された建造物も一見の価値がある。赤レンガ倉庫から山下公園への道中にあるので休憩がてら寄ってみるのも面白い。(辻根)

日本郵政歴史博物館

近代日本郵船の歴史を中心に紹介している博物館。船舶の模型など多岐にわたって展示されている。船に興味がなくとも面白いと思える展示に出会えるかも。みなとみらい線馬車道駅から数分。(辻根)