おうちでめぐろう!世界遺産

ヨーロッパ

ヴェネツィアとその潟

  • 登録年:1987年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:イタリア共和国
  • 概要:潟(ラグーナ)と呼ばれる、砂州によって海から隔離された湖沼地形の上に築かれた都市ヴェネツィアは、泥土に杭を打ち込み、イアストリア石という耐水性に優れた石灰質の石を積んだ上に都市の基盤が作られています。
  • 見どころ:こうしてできた118の島はそれぞれが400以上の端で結ばれており、多くの運河が走ることから、『水の都』とも言われています。(高橋)

エオーリエ諸島

  • 登録年:2000年
  • 区分:自然遺産
  • 国名:イタリア共和国
  • 概要:イタリア南部、ティレニア海にあるヴルカーノ島やストロンボリ島など7つの島と5つの小島からなる火山島群です。
  • 見どころ:エオーリエ諸島の火山が活動をはじめたのは100万年前とされています。現在も活発な火山活動が続き、一部の火山ではたびたび小規模な噴火が起きています。(高橋)

カステル・デル・モンテ

  • 登録年:1996年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:イタリア共和国
  • 概要:イタリア南部のブーリア州にあるこの遺産は、第5回十字軍を指揮した神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世が狩猟時の住居として1240年頃に建てた城塞です。
  • 見どころ:フリードリヒ2世自らが設計に参加したこの城塞は外観が特徴的で、八角形の壁が八角形の中庭を取り囲んでおり、壁の角に八角形の塔が8つ配されています。また、扉付近はローマ古典様式、壁の窓はゴシック様式と、複数の建徳様式が取り入れられています。(高橋)

シエナ歴史地区

  • 登録年:1995年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:イタリア共和国
  • 概要:トスカーナ丘陵地帯に位置しているシエナでは、12世紀に市民による政治組織「コムーネ」が成立し、商業、金融業の中心となる自治都市として発展しました。
  • 見どころ:歴史地区には、中世の歴史的建造物がほぼ当時のまま残っています。シエナの代表的な建造物といえるドゥオーモ(大聖堂)は、9世紀に創建された古い遺構の上に立っています。「世界で最も美しい広場」と賞賛されたカンポ広場には、14世紀に完成した高さ102mに及ぶ「マンジャ塔」をもつゴシック様式の美しい市庁舎が立ち並んでいます。(高橋)

ドロミテ山塊

  • 登録年:2009年
  • 区分:自然遺産
  • 国名:イタリア共和国
  • 概要:アルプス山脈の北部にある『ドロミテ山脈』は、標高3,000m以上の山が18峰も存在する山岳群である。一帯の面積は約14,000㎢にも及び、ペルモ・ヌボラウ、マルモラーダ、パーレ・ディ・サンマルティーノなど、9つの構成資産からなります。
  • 見どころ :ドロミテ山塊は尖塔のように突き出た尖鋒をいくつももっており、そうした地質に加え地滑りなどによってできた垂直に切り立った断崖や狭くて深い谷、神秘的な色をたたえる湖などは、美しい山の景観を生み出しています。(高橋)

フィレンツェの歴史地区

  • 登録年:1982年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:イタリア共和国
  • 概要:ルネサンスの中心地として華やかに発展をとげたのが、イタリア中部の都市フィレンツェです。ルネサンス期のフィレンツェは、強大な財力・政治力をもつ金融財閥メディチ家の支配のもとで発展しました。
  • 見どころ:構成遺産の一つであるウフィツィ美術館には、古代ギリシャの女神を描いたボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」や古代ローマの神々を同時代人に重ねた「春(プリマヴェーラ)」、後世の西欧絵画にも影響を与えたティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」など、イタリア・ルネサンス絵画の傑作が多数収められています。(高橋)

ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アヌンツァータの考古地区

  • 登録年:1997年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:イタリア共和国
  • 概要:イタリア南部のポンペイは、紀元79年のヴェスヴィオ火山の噴火で火山灰に埋もれた街です。16世紀末に偶然発見され、その後の発掘によってかつての姿が明らかになりました。
  • 見どころ:発掘された街からは噴火当時のままの建造物や広場が発見され、考古学的にもとても重要なものと考えられています。また火山の噴火から逃げ遅れた人が埋まってできた空洞に、石膏を流し込んで再現された人々の姿は、悲劇の瞬間を今に伝えています。(高橋)

ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ修道院とレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」

  • 登録年:1980年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:イタリア共和国
  • 概要:15世紀半ばに建設されたドミニコ会の修道院で、修道院の食堂壁画には、レオナルド・ダ・ヴィンチ唯一の壁画作品である『最後の晩餐』が残されています。
  • 見どころ:第二次世界大戦で修道院の一部が破壊された影響で、『最後の晩餐』も損害をうけましたが修復されています。(高橋)

ラヴェンナの初期キリスト教建造物群

  • 登録年:1996年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:イタリア共和国
  • 概要:ラヴェンナには、聖堂や霊廟、洗礼堂など、5〜6世紀に建造された初期キリスト教の建築物が数多く残されており、サン・ヴィターレ聖堂をはじめとする8つの建造物が世界遺産に登録されています。
  • 見どころ:サン・ヴィターレ聖堂は八角形の平面をもつ集中式の聖堂で、547年にユスティアヌス帝によって建てられました。内部は曲線文様を多用した精密なモザイク装飾で彩られています。 (高橋)

ヴァティカン市国

  • 登録年:1984年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:ヴァティカン市国
  • 概要:ローマ市内にあるヴァティカン市国は、ローマ教皇を国家元首とする人口約800人の世界最小の独立国です。国の面積は世界最小ながら、世界中のカトリック教会の頂点に立ち、キリスト教徒にとって最も神聖な場所のひとつです。また、国全体が世界遺産に登録されている唯一の場所になります。
  • 見どころ:この地にローマで殉教した聖ペテロの墓があると伝えられ、4世紀にバシリカ式の教会堂が創建されました。この教会堂は、創建から1000年以上経って老朽化が進んだため、16世紀初頭からブラマンテやラファエロ、ミケランジェロなどルネサンスの芸術家たちが参加して大改修が行われました。そして約120年かけて、現在のサン・ピエトロ大聖堂が完成しました。(高橋)

シングヴェトリル国立公園

  • 登録年 : 2004年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:アイスランド共和国
  • 概要:アルシング(全島集会)の遺構と豊かな自然環境がともに見られる文化的景観で、アイスランドの国家的な聖地です。
  • 見どころ:「世界最古の議会」と呼ばれる、民主的議会のアルシングが行われた遺構が数多く残っています。法議長が演説を行った「法律の岩」、芝と石で作られた仕切り席、18~19世紀の農耕遺跡、伝統的集落の跡などが挙げられます。さらに、この一帯には活発な火山帯が広がり、世界で2カ所にしか存在しないギャオと呼ばれる大陸プレートの裂け目が見られます。(夏田)

ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター・アビーとセント・マーガレット協会

  • 登録年:1987/2008年範囲変更
  • 区分:文化遺産
  • 国名:イギリス
  • 概要:イギリスの政治の中心地であるロンドンのウェストミンスター地区に立つ歴史的建造物群です。
  • 見どころ:ウェストミンスター宮殿は、1547年から国会議事堂として使用されるようになりましたが1834年に大部分が消失。歴史主義様式のゴシック・リバイバルにて再建されました。(夏田)

エディンバラの旧市街と新市街

  • 登録年:1995年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:イギリス
  • 概要:新旧の魅力を併せ持つスコットランドの首都。
  • 見どころ:旧市街にあるエディンバラ城には、王冠や剣、軍旗の断片などのほか、ウェストミンスター・アビーから返還された、歴代の王の戴冠式に使われた「スクーンの石」も展示されており、場内には12世紀建立の「聖マーガレット礼拝堂」も残っています。18世紀から整備された新市街は、建築家ジェームズ・クレイグが手がけ、新古典主義のジョージアン様式が取り入れられています。中でも建築家ロバート・アダムが設計したシャーロット広場は、都市における新古典主義の傑作ともいわれています。(夏田)

ジャイアンツ・コーズウェイとその海岸

  • 登録年 :1986年
  • 区分:自然遺産
  • 国名:イギリス
  • 概要:「巨人の石道」の名を持つ壮大な景観。アイルランド島北端に8kmも続く正六角形の石柱です。
  • 見どころ:大量のマグマが冷える過程でできた自然現象で、地球生成の歴史を知る上で貴重な遺産です。この地の名称は巨人伝説に因んでおり、なかには「貴婦人の扇」のように形に因んだ名前を持つ岩もあります。(夏田)

ストーンヘンジ、エイヴベリーの巨石遺跡と関連遺跡群

  • 登録年:1986年/2008年範囲変更
  • 区分:文化遺産
  • 国名:イギリス
  • 概要:イングランド南部のソールズベリー平原に残るストーンヘンジと、そこから北へ約30kmに位置するエイヴベリーの巨石遺跡です。
  • 見どころ:ストーンヘンジとは、巨石でつくられた環状列石で、ヘンジとはメンヒル(直立石)に横石を積んでつないだ構造物を指します。ストーンヘンジは、太陽崇拝の祭祀と天文観測を行う場であったと考えられています。(夏田)

ダーウェント峡谷の工場群

  • 登録年:文化遺産
  • 区分:2001年
  • 国名:イギリス
  • 概要:英国中部のダーウェント峡谷に点在する産業革命初期に建てられた18〜19世紀の紡績工場が点在する地域。
  • 見どころ:現在、ダーウェント峡谷には18世紀にリチャード・アークライトが開発した水力紡績機を世界で初めて導入した工場をはじめ、工場製機械工業時代の幕開けを告げた工場群が残っています。(夏田)

フォース鉄道橋

  • 登録年:2015年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:イギリス
  • 概要:世界一の長さを誇ったカンチレバー橋。世界で最も初期に造られたトラス式カンチレバー橋の傑作です。
  • 見どころ:541mの支間(スパン)は1890年の建造時、世界で最も長く、2016年時点でも世界2位の長さを誇っています。現在もファイフとエディンバラを結ぶ鉄道が走る赤い橋は、簡素ながら力強い産業遺産としての造形美を保っています。(夏田)

リヴァプール海商都市

  • 登録年:2004年/2012年危機遺産登録
  • 区分:文化遺産
  • 国名:イギリス
  • 概要:リヴァプールは、18世紀に三角貿易の拠点となり、大英帝国の絶頂期を支えた港湾都市です。
  • 見どころ:さまざまな港湾施設や造船所、桟橋などが建てられ、ヘッド桟橋地域(ビア・ヘッド)やスタンレー造船管理区など6地区が世界遺産に登録されています。19世紀半ばに開設したアルバート造船地区には、世界で最初の耐火性の倉庫があります。(夏田)

アントニ・ガウディの作品群

  • 登録年:1984年/2005年範囲拡大
  • 区分:文化遺産
  • 国名:スペイン
  • 概要:19世紀から20世紀初頭にかけてアントニ・ガウディ・イ・コルネが残した数多くの建築物からなる世界遺産。登録されているのはカサ・ミラ、グエル公園、グエル邸、サグラダ・ファミリア贖罪聖堂の一部、カサ・ヴィセンス、カサ・バトリョ、コロニア・グエル聖堂の地下聖堂の7件が登録されています。
  • 見どころ:ガウディの建築物は、波のような曲線を描く独特のフォルムや、破砕タイルによる美しい細部の装飾が特徴です。なかでもガウディの集大成とされるのが、着工から130年を経た今も建設途中であるサグラダ・ファミリア贖罪聖堂です。「聖家族」の意味を持つこの教会は、世界遺産としては現在のところ、完成済みの「誕生のファザード」と地下聖堂のみが登録されています。(夏田)

グラナダのアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン地区

  • 登録年:1984年/1994年範囲拡大
  • 区分:文化遺産
  • 国名:スペイン
  • 概要:グラナダにあるアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン地区は、イベリア半島最後のイスラム王朝であるナスル朝(グラナダ王国)時代に築かれました。
  • 見どころ:宮殿内にはイスラム文化の特徴であるアラベスク文様で飾られた幻想的な空間が広がっています。また、宮殿の中心には王のプライベートな空間である「ライオン宮」と、王が公務を行う「コマーレス宮殿」があります。(夏田)

セビーリャの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館

  • 登録年:1987年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:スペイン
  • 概要:スペインの南西部セビーリャには、ヨーロッパとイスラムが融合した建造物が立ち並んでいます。これは、8〜12世紀にイスラムが支配したこの地を13世紀にキリスト教徒がレコンキスタで奪還したためです。
  • 見どころ:イスラム式とヨーロッパ式の建物が混在する街並みや、幾度の改築の結果イスラム、ムデハル、ゴシック、ルネサンスの4つの建築様式が混在するアルカサル(アラビア語で宮殿を意味する)、ミナレットを転用したヒラルダの塔と呼ばれる鐘楼などが見所です。(夏田)

マドリードのエル・エスコリアール修道院と王立施設

  • 登録年:1984年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:スペイン
  • 概要:スペインの首都マドリード郊外に位置するエル・エスコリアール修道院は、「太陽の沈まぬ大帝国」と称されたスペインの最盛期を象徴する建造物です。
  • 見どころ:王宮、霊廟、神学校、図書館なども併設された王立の複合施設として装飾を排した外観を持つエレーラ様式と、内部を飾る美しいフレスコ画が見どころです。(夏田)

メリダの考古遺跡群

  • 登録年:1993年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:スペイン
  • 概要:スペイン南西部のメリダは、かつてアウグスタ・エメリタと呼ばれていたローマ植民都市の遺跡です。ローマの退役兵使用居住地として建設された都市でもあります。
  • 見どころ: 現在のメリダ市内には、最大5,500人を収容したという階段式観客席を持つローマ劇場や、円形闘技場などの遺構が残っています。(夏田)

シェーンブルン宮殿と庭園

  • 登録年:1996年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:オーストリア共和国
  • 概要:ウィーンにあるこの宮殿は、ハプスブルク家の女帝マリア・テレジアが大規模な増改築を行い居城とした宮殿です。
  • 見どころ:マリア・テレジア・イエローと呼ばれる黄色に統一された重厚なバロック様式の外観と、優美なロココ様式の内装が特徴です。宮殿の総部屋数は1,400以上で、その中でも最も豪華とされる部屋が「百万の間」です。この部屋の壁には中米の紫檀が用いられており、金箔の額に入ったペルシアの細密画が飾られています。(夏田)

ラ・ショー・ド・フォン/ル・クロル、時計製造都市の都市計画

  • 登録年:2009年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:スイス連邦
  • 概要:隣接するラ・ショー・ド・フォンとル・クロルは、時計製造という単一工業に特化したユニークな計画都市です。
  • 見どころ:19世紀初頭に始まった両都市の都市計画では、居住区とアトリエ地区を近接させ、伝統的な時計職人の文化と、時計製造の効率性を両立させています。カール・マルクスは『資本論』でラ・ショー・ド・フォンに触れて「工業都市」という用語を生み出しました。(夏田)

ブルノのトゥーゲンハート邸

  • 登録年:2001年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:チェコ共和国
  • 概要:チェコ南東部の都市ブルノにあるトゥーゲンハート邸は、ドイツ人建築家ミース・ファン・デル・ローエの設計によって1930年に完成した住宅です。
  • 見どころ:庭に面する壁面は総ガラス張りになっており、部屋の間仕切りには代理正規が用いられています。建築当時に流行していたモダニズムをベースに、斬新な空間設計、建築素材と機能美を追求して生み出された空間は、のちの住宅建築に多大な影響を与えました。(夏田)

イルサリット・アイスフィヨルド

  • 登録年:2004年
  • 区分:自然遺産
  • 国名:デンマーク王国
  • 概要:デンマーク領のグリーンランド西部にある『イルサリット・アイスフィヨルド』は、およそ1万年前までつづいた最終氷期に形成されたセルメク・クジャレク氷河とフィヨルドが広がる地域です。
  • 見どころ:セルメク・クジャレク氷河では、年間でおよそ35k㎥に及ぶ氷が海に流れ出しており、南極大陸に次ぐ流出量です。また世界で最も動きの速い氷河としても知られており、その流速は1日約19mにも達します。(夏田)

ステウンスの岸壁

  • 登録年:2014年
  • 区分:自然遺産
  • 国名:デンマーク王国
  • 概要:首都コペンハーゲンのあるシェラン島南東部の海岸沿いには、白亜紀の地層をもつステウンスの岸壁が15kmに渡り続いています。
  • 見どころ:チクシュルーブ隕石のクレーターが海中にあるのと対照的に、ステウンスでは地上に地層が露出しており観察が容易で、白亜紀前後の地質研究において銃雨のような役割を果たして来ました。(夏田)

アーヘンの大聖堂

  • 登録年:1978年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:ドイツ連邦共和国
  • 概要:カール大帝によってフランク王国カロリング朝の事実上の首都となったアーヘンにある大聖堂は、カール大帝の宮廷礼拝堂を起源とする805年完成の建造物で、16世紀までの間に神聖ローマ皇帝30人の戴冠式が行われました。
  • 見どころ:聖堂は八角形の中心部を十六角形の周歩廊が取り囲む集中式の構造になっています。礼拝堂の奥にある主祭壇に「カール大帝の聖遺物箱」が奉じられ、15世紀初めにゴシック様式の内陣が追加されました。扉や棚は現存する唯一のカロリング朝時代の青銅製の作品です。(夏田)

ヴィースの巡礼教会

  • 登録年:1983年/2011年範囲変更
  • 区分:文化遺産
  • 国名:ドイツ連邦共和国
  • 概要:ドイツ南部バイエルン州のヴィースの丘の上にあるこの教会は、軽快で優美な室内装飾を持つロココ様式の傑作とされる建造物です。
  • 見どころ:1738年に木彫りのキリスト像が涙を流す「ヴィースの奇跡」が起こると、キリスト像を納める礼拝堂が建てられました。その後、1745年にドミニクス・ツィンマーマンによって、この礼拝堂を元にした現在のロココ様式の教会に改築が始まり、1757年に完成しました。(夏田)

アウシュヴィッツ・ビルケナウ:ナチス・ドイツの強制絶滅収容所

  • 登録年:1979年
  • 区分:文化遺産
  • 国名:ポーランド共和国
  • 概要:ポーランド南部のオシフィエンチム(ドイツ名アウシュヴィッツ)は、ナチス・ドイツによる未曾有のホロコースト(大量殺戮)が行われた悲劇の地です。
  • 見どころ:アウシュヴィッツ強制収容所が建設されたのは、第二次世界大戦中の1940年。2年後の1942年には、隣のビルケナウに第2収容所も完成し、ヨーロッパ中から人々が送り込まれました。(夏田)