解説
壁面に細い曲がったすじがたくさん見られ、所々その内部が結晶質に置換されている。このすじは、一見二枚貝の断面のようにみえるが、この腕足類である。
腕足類は腹殻と背殻と二枚のからに軟体部が包まれているので、外見上二枚貝に似ているが、2つの殻は大きさも形も異なり、各殻は左右対称である。この対称性は内部についても同じで、二枚貝とは分類上まったく別のものである。殻を巻くことによって水圧や衝撃に強い構造となっている。生活は会場で、一般に肉茎を出して付着する。古生代に繁栄し、現在も生存している。
※現生の巻貝
※現生の巻貝